中小建売業者が取ってはいけない戦略とは?

 

同質化という言葉を知っていますか?
 
同質化とは、
他製品との差別化が失われていく状態のこと。
 
これが今、建売業界でも急速に進んでいます。
 
あなたは最近、
同業他社の物件を見たことがありますか?
 
見れば一目瞭然なのですが、
同じような価格帯の物件なら
内装や住宅設備はどこもほとんど同じ。
 
目隠しして連れてこられたら
どこの建売業者の物件か区別できないほど
似てきています。
 
当然といえば当然のこと。
同じような下請け業者を通して、
同じような住宅設備を入れているのですから
似ていて当たり前。
 
逆に他社に後れを取らないように
あえて他社と同じような仕様にしている会社
もあります。
 
問題は、
同質化は中小建売業者には適していない戦略
だということ。
 
実は、多くの中小建売業者は同質化の意味を
理解しないで同質化に走っています。
 
本来、同質化は業界トップの企業が取る戦略。
 
競合企業が差別化戦略で挑んできた時に
同じ戦略を採用し、
相手の差別化を無効にする戦略です。
 
簡単にいえば、
アサヒビールが発泡酒を出せば、
キリンも同じように発泡酒で対抗すること。
 
そして、キリンは資金的にも流通的にも業界
トップの地位を利用してアサヒビールの差別
化を無力にするのです。
 
ということは、
中小建売業者は決してトップの企業のマネを
してはいけないということ。
 
トップ企業のマネをすればするほど
自社の物件がトップ企業の物件と同質化し、
魅力が失われていきます。
 
その結果、お客様からは同じような物件と
みなされ、いつの間にか価格競争に巻き込
まれてしまうのです。
 
価格競争になればトップ企業の思うつぼ。
圧倒的な低価格で、中小建売業者を迎え撃ち
ます。
 
大切なことは、
トップ企業だけでなく同業他社とも同質化
しない物件をつくること。
 
価格競争に巻き込まれないで
競争力を持つにはそれしかありません。
 
あなたの物件は同質化していませんか?

もう一度よく調べてみましょう。