時代の風、読めていますか?

 

消費税増税など
私たちは自分の意思に関わらず世の中の流れ
に影響を受けます。
 
とりわけ住宅業界はその影響が大きい。
 
先日、ある本を読んでいると面白いデータ
が出ていました。
 
それは、
消費者が今一番欲しいものというデータ。
 
総務省統計局が発表しているデータなので
信憑性はあると思いますが、時代によって
欲しいものは大きく変わっています。
 
1980年代の欲しいものランキングは、
 
1位が、マイホーム
2位が、マイカー
3位が、海外旅行
 
1980年代といえば
バブル前夜からバブル真っ盛りの時代。
 
不景気とは無縁で
個性が尊重され、群れないことが良しとされ
る時代でした。
 
子どもには一人一部屋の子供部屋が与えられ、
テレビも一家に一台の時代から一人に一台の
時代へ。会社のつきあいよりも個人のプライ
ベートが優先される時代に変化した頃です。
 
それが2000年代になると、
 
1位が、時間
2位が、お金
3位が、健康
 
1980年代が具体的な商品だったのに比べると
2000年代は、欲しいものがモノから漠然とし
た概念に変わっています。
 
バブル崩壊を受け、
不景気が当たり前になった2000年代。
 
住宅業界では
ローコスト住宅が台頭してきた時代です。
 
アフラックの
「よ〜く考えよう〜♪ お金は大事だよ〜♪」
と歌う、あのCMが時代を象徴しています。
 
そして今は、
具体的なデータはでていませんでしたが、
2011年の大震災を機に、またしても大きく
時代が変わりました。
 
今回は、個から絆の時代。
個を尊重しつつも、友達や家族を大切にする
時代。メールやTwitter、LINE、SNSを通じて
日常的に互いの近況を知る、そんな時代です。
 
経営者にとって大切なことは、
時代の空気(トレンド)を感じとることです。
 
1980年代と2000年代、そして2010年代では
消費者の求めるものが違います。
 
当然、住宅に求めるものも違います。
 
1980年代の成功体験は今は通用しません。
2000年代の成功体験も今は通用しません。
 
確かに、
時代に左右されない価値観はあります。
 
しかし、時代によって
変えなければならない価値観もあります。
 
経営者の仕事は、
その時代の価値観を敏感に感じとること。
そしてそれを、商品、経営に活かすことです。
 
あなたの会社は、
時代に合ったモノづくりができていますか?
 
売れないのは
時代の流れに乗れていないからだけ

かもしれません。