伸びる経営者の条件。

 

コンサルタントをしていると
この会社はのびそうだなぁと思う会社と
この会社は今はいいけど将来は危なそうだなぁ
と思う会社があります。
 
その判断基準は、社長です。
新しいもの、新しい考え方に積極的に取り組める
柔軟性や行動力があるかどうか。
 
今の業績がいいか悪いかは関係ありません。
逆に業績がいい会社ほど今までのやり方に固執し
ていて危うさを感じることがあります。
 
建売業界は、オセロゲームのような業界。
ある日突然、白(勝者)が黒(敗者)になることも
珍しくありません。
 
強気で仕入れた土地が経済環境の悪化で不良在庫に
なり、売り方を知らないために一気に経営が悪化す
ることは日常茶飯事。
 
経済環境は自分たちでコントロールできるものでは
ありませんから、経済環境を予測してそれに対処で
きる態勢を築いておくことが必要です。
 
そのために経営者がしなければならないことは、
自社で売り切るノウハウを持つことです。
 
自社で売り切るというと
営業部隊を持つことか?と勘違いされることが
ありますが、営業部隊は持っても持たなくても
構いません。
 
必要なのは売り切るためのノウハウ。
ノウハウさえあれば、自社で利用しても
そのノウハウを利用してアウトソーシングしても
できます。
 
そもそもあなたが思っているような
昔ながらの営業力というのは、今ではほとんど
通用しません。
 
実際、営業部隊を持っている会社も役に立たない
営業マンがほとんど。
 
ある建売業者さんは、営業マン6人で年間80棟ぐら
い売っていますが、本当に戦力になる営業マンは2
人だといいます。
 
ただこれからも今までのような営業マンが必要かと
いうと、それは疑問です。
 
お客様はすでに営業マンに対してアレルギーを持っ
ています。売り込まれることに対して拒否反応を
持っているため、へたな売り込みはかえって逆効果
になります。
 
そんな状態ですから、これからは営業マンではなく
物件の説明をする人、契約業務を行う人、住宅ロー
ンの手続きをする人さえいれば問題ありません。
 
商品説明だけなら、あなたでもできます。
契約業務なら、仲介業者と提携すればできます。
住宅ローンなら、ファイナンシャルプランナーと提携
すればできます。
 
要するに、今までの営業の仕事はすべて
アウトソーシングできる時代になったのです。
 
あとは、あなたが売るノウハウを取得するだけ。
 
これからの経営者の仕事は、
売り切るためのノウハウを取得して
そのノウハウをもとに売れる仕組みを構築すること。
 
売れる仕組みには外部の業者(アウトソーシング)を
利用して自社で人員を抱えるリスクを少なくすること
です。
 
そしてあなたは、
その仕組みがうまくいっているか監視し、
改善を繰り返して最強の仕組みをつくる。
 
こらがこれから伸びる会社に必要なことです。
 
あなたの頭は柔軟にできていますか?

柔軟性と行動力がこれからの勝負の行方を決めます。