異業種に学ぶ、弱者の戦略。

 

パワービルダーには勝てない・・・
大手不動産会社には太刀打ちできない・・・
そう考えている中小建売業者さんはたくさん
います。
 
もちろん、同じやり方で同じマーケットを
攻めていては勝てる訳はありません。
 
しかし、
視点を変えて戦えば勝てる余地はあります。
 
今日は、視点を変えて業界トップに躍り出た
異業種の例をお教えします。
 
あなたは、JINSという眼鏡店を知っていま
すか?
 
ショッピングセンターを中心に全国で223店
を展開する格安眼鏡店です。
 
コンタクトレンズの普及で斜陽産業になった
眼鏡業界に2001年に参入した変わり種で、
もともとはエプロンやポーチを製造していた
会社でした。
 
参入した当時の眼鏡業界は、御三家と呼ばれ
るメガネトップ(眼鏡市場)、三城、メガネ
スーパーが市場の大半を抑えていました。
 
斜陽産業かつ大手3社の寡占状態という
ある意味、新参者には絶望的な状況でしたが
JINSは売り方で違いを発揮しました。
 
それは、社長が旅行で訪れた韓国でのメガネ
の売り方だったのです。
 
当時、韓国では1本3,000円のメガネが15分
で手に入ったのです。
 
日本でのメガネの販売との大きな違いに将来
性を感じた社長がそのやり方を日本に持ち込
んだのです。
 
これが若者を中心に爆発的な人気になりまし
た。しかし、快進撃はこれにとどまりません。
 
その後、開発した「JINS PC」が大ヒットし
たのです。
 
JINS PCとは、パソコンなど仕事で長時間デ
ィスプレイを見る人に対して「ブルーライト
から目を守る健康のためのメガネ」のこと。
 
これによって、視力に問題があるなしに関わ
らず、すべての人が潜在顧客になったのです。
 
その結果、2013年の売上げは366億円、経常
利益は58億円にも上り、今や眼鏡業界は中価
格帯のメガネトップ(眼鏡市場)と格安価格
帯のJINSの2強時代となったのです。
 
ポイントは、今までの売り方を変えたことと
健康という新しい価値を提供したこと。
 
この2つでわずか13年で366億円もの売上げ
を上げるまでに成長したのです。
 
もちろん、
同様のことは不動産業界でも可能です。
 
以前、マルコーという不動産会社がありまし
たが、ここはワンルームマンションを節税商
品としてサラリーマンに売り、大成功を納め
ました。
 
また、ファミリーマンションのひと部屋を賃
貸用のワンルームマンションにして支払いを
抑え、買いやすくした業者もあります。
 
新技術を開発する必要はありません。
既存のものと既存のものを組み合わせて新し
い価値を生み出せばいいのです。
 
メガネとブルーフィルムという既存のものを
組み合わせて目を守るメガネをつくったのが
JINSです。
 
さて、あなたなら何と何を組み合わせて新し
い建売住宅(価値)をつくりますか?
 
新しい価値が認められた時、
あなたもJINSと同じように業界トップに踊り

出られます。