なぜインターネットで集客できなくなったのか?

 

ある不動産業者さんの話。
 
都内の一等地に事務所を構えるある不動産
業者さん。
 
仲介業と賃貸管理、そして建売住宅の分譲
も手がけるそこそこの会社です。
 
営業マンを抱えているので
集客にもかなり熱心。
 
インターネットからの集客を柱に売上げを
伸ばしてきました。
 
そんな会社ですが
最近、集客が落ち込んでいるとのこと。
 
消費税増税の影響もあるのですが
それにしても以前の勢いが感じられない
そうでう。
 
何かインターネットでの集客を上げる方法
はないかと相談がありました。
 
インターネットでの集客に関しては、
この会社に限らずどこも苦戦しています。
 
特に、以前ネット集客を謳歌していた会社
ほど衰退が激しいのが現実。
 
理由は、簡単。
競合が増えたからです。
 
不動産業界は、保守的な業界。
私がインターネットでの集客をはじめた
2000年頃はインターネットで家が売れるか
とバカにされたものです。
 
確かに、当初は苦労しましたが
2年ぐらい頑張ると効果は絶大。
 
競合が少ないこともあって
面白いように集客できたものです。
 
あれから14年。
今やインターネット集客は当たり前。
ホームページを持っていない業者の方が
少ないくらいです。
 
まあ、そんな状態ですから
当然お客様も分散します。
なるべくしてなったのが
以前活躍していた不動産業者の衰退です。
 
もちろん、
打つ手がないわけではありません。
 
Youtubeを使った動画での集客や
最新のSEO対策など方法はあります。
 
ただ、以前のように
これだけやっておけば集客できるという
方法がなくなってきました。
 
PPC広告という
検索エンジンにキーワードを入力すると
自社のホームページが上位にランクされ
るという方法がありますが、
 
今やそのコストは天井知らず。
ビッグワードと呼ばれる人気のキーワード
は、ワンクリック1,000円を超えるものも
ある時代。
 
同業者がイタズラでクリックしても
1,000円課金されるのです。
 
これでは中小の不動産業者は対応できません。
 
では、どうしたらいいのか?
 
それは
魔法の杖を探すことをやめることです。
 
インターネットにしろ、他の集客方法にしろ
これだけやっておけば大丈夫という方法は
なくなってきました。
 
お客様が多様化している時代です。
それをひとつの集客方法で吸い上げるという
のはムリがあるということ。
 
それぞれのお客様に合う集客システムを
たくさん作って、対応することが重要です。
 
実際、それができていない会社は
ライバルが増えるとすぐに行き詰まります。
 
一世を風靡した会社がいなくなるのは
そのため。
 
ひとつのことに集中した方がいいというのは
通用しない時代なのです。
 
大切なことは
多種多様なお客様に向けて
それぞれのお客様用の小さな集客システムを
たくさんつくること。
 
そうすることで集客の数を維持するのです。
 
間違ってもひとつの方法で
ドカーンと集客しようと思わないこと。
 
それを狙っている限り
浮き沈みの激しい経営をすることになります。
 

そこのところ重要ですよ。