売れなくなってきたからでしょうか
最近、値下げ物件が増えています。
値下げ自体は、ひとつの販売戦略です
から仕方ありませんが、値下げの仕方
に問題がある建売業者さんがたくさん
います。
それは、値下げする前に物件の価値を
上げていないこと。
ただ単に、
価格だけを下げていることです。
値下げだから価格を下げるのは当たり
前だろうという指摘はごもっともです
が、これでは効果は半減。
場合によっては、値下げが
何の意味もなさないこともあります。
そもそも
売れないのは価格のせいでしょうか？
物件は気に入っている
でも、価格が折り合わない・・・
そんな報告を仲介業者から何度も
聞いている場合は、そのまま値下げ
しても問題ないでしょう。
十分、物件の価値は伝わっている
からです。
しかし、案内もない・・・
仲介業者から問い合わせもない・・・
という物件の場合は、値下げしても
効果がないケースがほとんど。
よほど
大幅な値下げをしないと売れません。
商品が売れるというのは、
商品の魅力（価値）＞ 価格
となった場合。
少ない値下げ幅で売り切るなら
まず最初にしなければいけないのは
商品の魅力を上げること。
この物件はお得だよね、
と思ってもらえるように商品をつくり
かえることです。
これは品番商品と呼ばれる
どこでも買える商品を売るときの
常套手段。
わかりやすいのが
ジャパネットなどの売り方です。
ジャパネットが売っている家電製品
などは、品番商品。
ネットで同じ商品をもっと安く探すこと
ができます。
それにもかかわらず彼らはそんな商品を
ガンガン売っています。
その売り方が、セット販売。
おまけ売りです。
単品なら、他社と価格競争になりますが
セット（おまけ付き）商品なら価格競争
になりにくい。
その上、セット商品（おまけ）が魅力的
であればあるほど本体も魅力的に見える。
それを利用して
どこにでもある商品を爆発的に売って
いるのです。
これを建売住宅にも応用するのです。
方法は簡単。
魅力的なオプション（家具や家電、雑貨
カーテンなど）付きにして、期間限定で
販売するのです。
200万円値下げするなら
100万円分の魅力的なオプションを付けて
さらに期間中ならもう100万円値引きに
というようにしてもいいかもしれません。
とにかく
あなたの物件を検討しないのはバカと
思わせられるオプションを考えるのです。
そうして物件の魅力（価値）を高める。
それをしないで、
値下げだけしても売れないのは当たり前。
値下げの蟻地獄にはまっていきます。
値下げで重要なことは、値下げ前に
物件の魅力（価値）をアップさせること。
そこのところお忘れなく。