リスクヘッジしていますか?


よく聞かれる質問に、
今一番集客できるのはどんな方法ですか?
という質問があります。

この質問をされるのは
専業の建売業者さんというより
不動産 仲介もしている建売業者さん。
自社で客付けもしている業者さんです。

チラシはもうダメだと聞いたのですが・・・
やっぱりホームページでしょうか?
これからはFacebookの時代ですか?
ツイッターも始めた方がいいでしょうか?

等々、勉強熱心な業者さんからはよく聞か
れます。

旬の方法に取り組む、
それ自体は決して悪いことではありません。
最新の情報にアンテナを張り巡らせ、取り
組めるものにはすぐに取り組む、
大切なことだと思います。

実際、私もそんな経営者のひとりでした。
ありとあらゆるセミナーに出かけ、
ビックリするような高額な費用も払って
きました。

ある時は、オーストラリア、
またある時は、イギリス、フランス。

2時間で25万円のコンサルタントを
雇ったり、2日で100万円のセミナーに
参加したり。

もちろん、そこで得た情報も自分なりに
試してきました。

莫大な費用と時間を使ってきましたが
そこでわかったことがあります。

それは、これだけやっておけば大丈夫と
いう方法はないということ。

今、旬なやり方を取り入れても
いずれ、旬は過ぎ去るということです。

私の場合は、インターネットでした。
インターネットがまだ今のように普及す
る前、その頃に、インターネットに取り
組みました。1999年のことです。

これからはインターネットの時代だと
いわれはじめた頃ですが、

不動産業界を見渡すと
どこも真剣には取り組んでいませんで
した。インターネットについてまだ疑心
暗鬼という時代です。

当時、業績が良くなかったこともあって
私はこれに賭けてみました。

2年ぐらいは苦労しましたが
徐々に成果が現れるように。

気がつけば、業界でもトップ集団で活躍
するようになっていました。

業績もうなぎのぼり。
これで一生安泰だと思ったものです(笑)

しかし、そうは問屋が卸しませんでした。
ライバルがどんどん現れてきたからです。

当然です。
ライバルが指をくわえて見ているはずが
ありません。

最初は、珍しかったインターネット集客
も、いつの間にか当たり前の時代に。

あれだけ集客できていたホームページも
徐々に集客力が落ちてきました。

しかし、長年これでやってきた自負がある
ため、すぐには方向転換できません。

集客できなくなったのは自分の努力が足り
ないからだと、もっと努力するように
なってしまったのです。

もちろん、努力も大切ですが、
ここですべきことは努力ではなく、
インターネット集客以外に取り組むこと。

早く見切りをつけることでした。

インターネットから撤退することではなく
インターネット以外の集客にも参入するこ
とだったのです。

集客の方法はひとつではありません。
逆にひとつに頼りすぎるとリスクが増えて
しまいます。

当たり前です。
100人のお客様を10社で取り合うのと、
100人のお客様を100社で取り合うのでは、
1社あたりの集客できる数は10倍違うの
ですから。

しかし、そんな当たり前のことが
集客戦争に巻き込まれているとわからなく
なってしまうのです。

ライバルが10倍に増えても
頑張れば勝てると勘違いしてしまうのです。

それが、ひとつの方法に頼り切っている
会社の悪いところ。

ひとつの方法だけで業績を上げている会社
の悪いところです。

ビジネスにおいてもっとも怖い数字は1。
ひとつしか解決策を持たないことです。

大切なことは、いくつものプランを用意
しておくこと。

旬が過ぎ去っても、すぐに対応できるよう
第二、第三のプランを持っておくことです。

あなたの会社は、ひとつのことだけに
頼りきっていませんか?

もし、そうだとしたら
早めに第二、第三のプランを考えておく
ことです。

今の時代、旬が過ぎ去るのは思っている

以上に早いですよ。