差別化は難しくない。


建売住宅を売りやすくする最大の方法
は、商品の差別化。

いかに他社の物件と差別化できるかに
かかっています。

それにも関わらず、現在の建売業界は、
物件の差別化がほとんどできていない。

どこをみても同じような建物ばかりに
見えるのは、

差別化ができていないことと、
差別化しているつもりでもその違いが
上手く伝えられていないことです。

もっとも売主側からすれば
差別化したいと思っていても
これ以上費用はかけられない、
という事情もあります。

それ自体はわからないでもありませんが
コストがかけられないから差別化ができ
ないというのは、間違い。

コストをかけないで
差別化する方法は山ほどあります。

一番手取り早い方法は、
間取りを見直すこと。

主婦の動線を見直すだけでも、十分魅力
的な建物をつくることは可能です。

例えば、収納。

エステーの調査によれば、
家族が自分で衣類を収納してくれないと
不満を持つ主婦は41.2%にものぼると
いいます。

であれば、
そんな主婦の不満を解消する間取りをつく
れば、それだけで大きな差別化になると
いうことです。

具体的には、
家族が自分で衣類を収納しやすくなるよう
に、たたむ収納から吊るす収納に変える
こと。

収納でもっとも時間がかかるのは、
たたむという作業です。

もし、これがなくなれば主婦の仕事は
大幅に時短できるだけでなく、
家族も手伝いやすくなるというもの。

ただ問題は、吊るして収納できるような
収納スペースが少ないこと。

そのため、吊るして収納したくてもでき
ないというのが現状です。

であれば、解決策は簡単。
吊るして収納できるようクローゼットや
間取りを改良するだけ。

洗濯機置き場や干す場所、クローゼット
までの動線を短くしたり、

吊るして収納することを前提とした
クローゼットに改良したりするだけ。

それだけで、
忙しい主婦にとってはかなり魅力的な
建売住宅に変わります。

あとは、その便利さをわかりやすく
アピールしていくだけ。

その家に住むと
どれだけ家事がラクになるか、

家事がラクになると
どのように今の生活が変わるかを
わかりやすく伝えられれば
成約率は大幅にアップします。

大切なことは、
差別化はお金をかけないでもできると
知ること。

お金をかけない差別化に成功すれば、
ただ単に利益率が上がるだけでなく、

ライバルにはその違いがわかりづらい
ので長期間優位に立てるということ
です。

さぁ、もう一度よく自社の物件を見て
みましょう。

そして差別化できるポイントはないか
じっくり考えてみましょう。

たまには頭に汗をかいて

考えてみるのもいいことですよ。