もしあなたが、
値引きもできない、広告宣伝費もない、
一切、お金が使えない状況で
売れ残っている在庫を売らなければ
ならないとしたら、どうしますか？
神頼みでしょうか？
それとも、
途方にくれるだけでしょうか？
そんな時は、
まずこれを試してください。
それは、
物件の第一印象をよくすること。
第一印象を良くして
お客様をまず最初に
いい気分にさせることです。
実は、
モノやサービスを売るもっとも効率的な
方法は、お客様の気持ちをよくさせるこ
とです。
逆にいえば、
お客様の気持ちが良くなければ
モノやサービスは売れないということ。
商品の売れ行きには、
人の気持ちが大きく関わっていると
いうことです。
ある大学の実験によると、
街中の歩行者に対して、
無料の贈り物をプレゼントして
気持ちよくさせた後で、
50mほど先の別の実験者が、その歩行者
にクルマやテレビについて新製品の調査
をしたところ、
贈り物をした歩行者と、
そうでない歩行者では、新製品に対して
いい製品だと思うという人の割合が、
20%も違うことがわかっています。
つまり、ハッピーな気持ちが商品の評価
に影響を与えるということ。
いったん、ハッピーな気持ちになった
お客様は、まったく関係のないものに
対しても、好意的に評価するようになる
ということです。
同様のことは、私たちの日常でも
よくあります。
例えば、飲食店に入ったとき。
入った瞬間、活気もなく汚いな・・・
というお店があります。
すると、ついついその第一印象が残って
しまい、出てくる料理もおいしく感じら
れません。
逆に、お店に入った瞬間、
活気のいい掛け声が聞こえ、
店内もキレイに掃除されていると、
なんとなく気持ちよくなり、
料理もおいしく感じられます。
私たちの感情は、ある種の感染効果を
持っていますから、最初の印象が悪いと
すべてが悪い印象になってしまいます。
そして、やっかいなことに
いったん悪い感情を持ってしまうと、
それを解消するのはとても難しい。
一度、不愉快な気持ちになった人は、
自分の感情に一致するよう物事を考える
ようになってしまうので、すべてを批判
的に見るようになってしまうからです。
こうなると商品は売れません。
一生懸命に売ろうとすればするほど
逆効果。うざい営業マンに見られて
しまうからです。
で、あれば、
どこにもっとも力を入れるべきかは
一目瞭然。
そう、第一印象に力を入れるべきです。
物件であれば、
最初にお客様が目にするところ。
玄関周辺はもとより、最初にお客様が
クルマを停める駐車場も重要な場所です。
現地によっては、停めにくい駐車場も
ありますから、駐車場の周辺は停めや
すくする配慮が必要。
わかりやすい看板は当然として、
運転のヘタな人でも停めやすいように
不要なものは取り払って広々とさせて
おきたいものです。
人は不機嫌な時、
面倒くさいと感じた時には、
モノを買いません。
人がモノを買うときは、
気分がいい時。
当たり前だけど忘れがちなポイントです。