今、建売業者にとって最も重要な仕事とは?


最近、パワービルダーの攻勢が凄く
なってきました。

その際たるものが、飯田グループの
テレビコマーシャル。

創業者が生きていた頃には考えられ
ないことですが、代が変わったから
でしょう。有名歌舞伎役者を利用し
てブランド力アップを図っています。

こうなると、鬼に金棒。
圧倒的な分譲戸数を背景に、市場を
席捲することになります。

ただでさえ、地域によっては市場占
有率が50%近くになるパワービルダ
ー。中小建売業者は今までと同じ戦
いをしていては勝てるはずがありま
せん。

今すぐ新しい戦略を練るべきですが、
有効な戦略が採られていないのが
現状。このままでは中小建売業者は
はじきだされてしまいます。

最近、そんな話をよくするのですが、
今イチ建売業者さんには伝わらない。

今までも同じような状況でなんとか
なってきたからというのが根底にある
のでしょう。危機感が足りません。

実は、今後の建売市場に関して
最も危機感を持っているのが飯田グル
ープをはじめとするパワービルダー。

なぜなら、市場規模が小さくなること
がわかっているからです。

すでに、市場規模は最盛期の約半分。
今後も市場規模が大きくなることは
ありません。

それは、建売住宅市場だけでなく住宅
市場全般にいえること。

そのため、大手ハウスメーカーも
パワービルダー同様の危機感をもっ
ています。

その結果、今まで住み分けができて
いた建売住宅市場と住宅市場の住み
分けが崩れてきます。

大手ハウスメーカーをはじめとする
住宅メーカーが建売市場に参入する
ことになるからです。

もちろん逆もあります。
飯田グループのようなパワービルダー
が圧倒的な価格を武器に住宅市場に
参入することもあります。

すでに下請け業者として他の建売業者
の施工を行っているパワービルダーも
あり今後はこの動きが加速しそうです。

そうなると一番被害を受けるのは、
中小の建売業者。

パワービルダーと大手ハウスメーカー
との競争に勝たなければなりません。

では勝ち目はあるのか?
ということですが、

同じ土俵で戦っては
勝ち目はありません。

同じ客層、同じ価格帯、同じ建物、
同じ売り方では勝負にならないのは
明らか。

客層も価格帯も仕様も売り方も
変えなければなりません。
これが大変です。

今までと違う客層に売り込むことに
なるわけですからしっかりした準備
と信念、そして覚悟が必要です。

大切なことは、自分の置かれた現状
をよく理解すること。そして

自分の頭で考えることです。

このまま今までのやり方で戦うべきか
新しい戦いに臨むべきか、

それを自分自身で考えることです。

考える、悩むという作業は、
知的な作業。

実は、肉体的な作業より疲れます。
簡単に答えは出ないし、
精神的にも追い込まれます。

だから、ほとんどの人は考えないで
体を動かす。仕事をしたふりをする
のです。

経営者にとって、最も大切な仕事は、
考えること。

そして、会社の進む方向を決めること。
この舵取りと実行力ほど重要な作業は
ありません。

それができなければ、
できる人たちに淘汰されていくだけ。

あの時決断しておけばよかった…
ということになるのです。

あなたは、これからも今までと同じ
やり方でパワービルダーに勝てると
思いますか?

もし思えないなら
どうしたら勝てるか
まずは、自分で考えることです。
考えて考え抜くことです。

企業経営者にとって
これ以上、重要な仕事はありませんよ。