間違いだらけの差別化戦略。


多くの建売業者が犯している間違い
のひとつに、差別化があります。

それは、差別化を単なるライバルと
違う物件をつくること、と捉えてい
るからです。

確かに、他社と同じ物件をつくって
いては差別化にはなりません。

当然、他社と違う物件をつくること
になるのですが、ただ単に、違う
設備をつけることや、違うデザイン
にするだけの差別化が多いのです。

もちろん、そんな差別化でもある程
度、成果は現れます。

特にライバルが弱い場合は、それで
人気商品をつくることもできます。

しかし問題は、
そんな差別化ではすぐにライバルに
追いつかれてしまうことです。

人気商品になればなるほどライバル
の注目度も高まります。

売れているという評判が立てば立つ
ほど、そのノウハウは盗まれます。

結果として、同じような設備、同じ
ようなデザインの物件が増え、当然
売り上げにも影響が出てきます。

そうなるとせっかくの差別化商品が
ありきたりの商品に戻ってしまう。

そしてまた、
苦戦することになってしまうのです。

では、どんな差別化がいいのか?
ということですが、

自社の強みにフォーカスした差別化
を図ることが最良の差別化になります。

飯田グループなどのパワービルダー
の差別化は、安く建物を建てるとい
う部分です。

どこよりも安く建てられるという自社
の強みにフォーカスした結果、価格
での差別化に成功しました。

そしてその部分を強化した。

彼らは、大手不動産会社などが手を
出さない小さな土地をターゲットに
自社の強み(安く建てる技術)で攻
勢を仕掛けたのです。

その結果が今のガリバー企業をつく
りました。

であれば、あなたはあなたの強みに
フォーカスすることが大切。

安く建てるノウハウがあるならその
部分を強みにして差別化を図る。

それがないなら
他の部分にフォーカスして新しい
差別化を図ることです。

強みとは、あなたが他社より上手に
できること。それをやっていると夢
中になれることです。

今、他社より上手にできなくても
構いません。

その代わり、毎日そのことについて
考えられること、関心を持ち続ける
ことがあれば、それはすぐに強みに
変えられます。

大切なことは、平均的な会社になら
ないということ。

ありきたりの建売業者にならないと
いうことです。

◯◯の分野では、あの建売業者には
叶わないと認められる会社になるこ
とです。

その◯◯の分野こそが、真の差別化
ポイント。それさえできれば、あな
たもパワービルダーのように建売業
界を席巻することができます。

強みは、競争優位。
競争優位は、あなたの会社を
オンリーワンの会社にしてくれます。

まずは、
あなたの強みを見つけましょう。

そして強みを活かした商品を考えま
しょう。

それこそが本当の差別化です。