思い切って客層を上げませんか?


先日、ある建売業者さんと話をして
いた時のこと。

その社長さんがこんなことを言って
いました。

最近の客は安い物件しか買わない…

もし、あなたがこの言葉に同意する
なら、それは危険サインの表れ。

あなたの視野が狭くなっている証拠
です。

確かに、多くの建売業者さんは今、
売れなくて困っています。

パワービルダーだしかり、
中小建売業者しかり、
ピタッと売れ行きが止まってしまっ
た…という地域も増えてきました。

しかしそれと安い物件しか売れない
というのは別の話。

安い物件しか売れないというのは
あくまであなたの主観です。

高くても売れている物件があると
いうことです。

実際、わが家の近くの建売住宅は、
土地、建物合わせて6,800万円でした。
中堅の建売業者さんの物件です。

その一方で、
同じ町内の、わずか50mしか離れて
いない建売住宅は、8,700万円です。
大手ハウスメーカーの物件です。

その価格差は、実に1,900万円。
建物の仕様や設備に違いがあるとは
いえ、原価を計算すれば買う人は
いないはず。

しかし、そんな物件が売れているの
です。価格を気にしない客層がある
ということです。

正直、ハウスメーカーの建物は建売
業者の建物と比べると格段に高い。
でも、売れています。

リクルート住まいカンパニーの調査
によれば、2014年の家づくりの建築
費用の平均は、2,804万円。

3,000万円以上の割合も36.3%あると
いいます。

つまり、そんな予算を持っている人
がうじゃうじゃいるということです。

しかし、苦しんでいる建売業者には
それが見えていない。

お金を持っていない人、
お金にシビアなお客様だけしか
見えていないため、自ら厳しい客層
と戦っているのです。

建売住宅は、安い物件である必要は
ありません。

パワービルダーと同じ建物である必
要もありません。

一次取得者といっても色んな人が
いるということを理解すべきです。

パワービルダーの建物が増えれば
増えるほど、アンチパワービルダー
も増えます。

中小建売業者さんは、そこを狙えば
いいのです。

建物の価格だけで、2,804万円まで
価格を伸ばすことができる、そう考
えるべきです。

そんなお金のあるお客様を取り込む
ためには、どうしたらいいか、
それを一生懸命考えることです。

そうすれば、新しい客層を取り込む
ことができます。

多くの建売業者がムリだと思って
いる客層を独り占めできるように
なるのです。

大切なことは、視野を広げること。
そして新しいことにチャレンジする
勇気を持つことです。

それができない限り、
パワービルダーやお金にシビアな人
との戦いは続きます。

そろそろパワービルダーとの戦いは
やめませんか?

どうせ苦労するなら
将来につながる戦いで苦労しませんか?

苦労のしがいが違いますよ。