住宅を購入するお客様といっても
いろんな客層があります。
どの客層を狙うのか?
によって対応は違ってきますし、
客層を間違えると
どれだけ努力しても結果がでない
ということになりかねません。
それだけ重要な客層ですが、
建売業者さんが客層について十分
理解しているか、
客層を理解した上でその客層で勝負
しているのかというと、疑問が残る
業者さんもたくさんあります。
そこで今回は、客層についてお話し
します。
客層には大きく分けて4つの客層が
あります。
1つめは、スキミング層と呼ばれる
上澄み層。
2つめは、イノベーターと呼ばれる
革新層。
3つ目は、フォロワーと呼ばれる
追随層。
そして4つ目が、ペネトレーション
と呼ばれる、浸透層です。
それぞれの特徴を簡単に説明すると、
スキミングと呼ばれる上澄み層は、
全体の約5%程度。
最も新製品や新市場に敏感な層であり、
自分が興味のある商品であれば、価格
はあまり気にすることなく購入するお
客様です。
景気変動によって買い物を控えるよう
なこともしません。
ただし、他の一般客と同じように扱わ
れることを嫌うため、商品やサービス
が一般市場に認知されて、市場全体に
浸透してしまうと興味を失い、他の新
商品や新サービスへとすぐに逃げてし
まう傾向が著しい人たちです。
「自分達が流行をつくっている」とい
う意識がものすごく強い層と言えるで
しょう。
次に、イノベーターと呼ばれる革新層
ですが、全体の約15%を占めます。
この層はスキミング層と共通した消費
者心理を抱いていますが、
価格によって買うか、買わないかを冷
静に判断するのが特徴です。
また、知的欲求も高い層であるため、
商品情報の収集意欲は旺盛。
自分たちが「流行に乗っている」とい
う意識は強いのですが、価格にはとて
もシビアな層です。
次は、フォロワーと呼ばれる追随層。
この層は、全体の約35%を占めます。
流行には敏感であるものの、
自らが流行の先導者になろうとはせ
ずに、「流行に乗り遅れることのない
平均的な人」であることに満足感を
得ている層。
そのため、イノベーター層以上が評価
した商品であればあまり迷うことなく
その流れに追随します。
そして最後が、
ぺネトレーションと呼ばれる浸透層。
いわゆる一般大衆消費者層で、
全体の約45%を占めるもっとも大きな
客層です。
典型的な特徴は「価格が安い」ことが
絶対的な購入条件となる点。
周囲の人がみんな持っているし、価格
も手頃になってきた頃になって、よう
やく買うことを決断します。
そのため価格が安ければ、ブランド名
などはあまり気にしない。
客層としては下限ですが、マーケット
としては最も層が厚いために、大量生
産型の大手メーカーでは最終的にこの
ぺネトレーション層にまで商品が普及
しないと大きな利益を獲得することは
できません。
客層を絞れ、というと
ついつい年収や販売価格で決めがち
ですが、このように消費者心理でも
客層は絞れます。
あなたはどの客層の人と付き合いた
いですか?
まずは、自分が付き合いたい客層を
決めましょう。
そして、その客層に適した商品を考
えましょう。
それだけでビジネスは随分ラクにな
ります。お試しください。