住宅業界の未来、把握していますか?


タマホームが業績予想を下方修正
しました。

売上高を従来予想の1649億円から
1492億7600万円(前期比11.9%減)

営業利益を46億円から
22億6900万円(同50.4%減)、

純利益を16億円から
3900万円に引き下げました。

純利益は
実に、前期比97.7%減と大幅減。

消費増税前の駆け込み需要の反動減
が想定以上に長期化したことに加え、

消費税率10%への再増税の延期が決定
したことで、下期に見込んでいた駆け
込み需要が発生しなくなったことが
原因のようです。

国土交通省の2014年11月の住宅着工
統計によると、持家(注文住宅)の
着工は14年2月から9か月連続で、前年
同月比で減少。しかも、7月以降は2桁
減が続いています。

政府は反動減を抑えるため、住宅ロー
ン減税の拡充や、住宅を購入する人に
最大30万円を支給する「すまい給付金」
を用意して対策は行っていますが、

最近の建材費や人件費の高騰で、
住宅価格は上昇。

住宅ローン減税や30万円の給付金では、
消費者の購買意欲には火はつかない
ようです。

他にも、住宅市場が好転しない理由は
まだあります。

野村総合研究所によれば、
人口がすでに減少局面にある中で、
世帯数も2019年をピークに減少に転じ
ると指摘しています。

それに伴い、新設住宅着工戸数も
「ここ数年は年間90万戸で推移するが、
その後は漸減して、2025年には62万戸
にまで減る」そうです。

まさに、踏んだり蹴ったりの住宅業界。
完全な斜陽産業へと歩み始めています。

しかし、そんな厳しい未来だからこそ
ビジネスチャンスは隠れています。

なぜなら、これからは勢いだけでは
勝てないからです。

今までは、言葉は悪いですが素人でも
勝てた時代。

時代の波にうまく乗りさえすれば、
大して頭を使わなくてもそれなりの
成功を収めることができました。

しかし、これからは
頭を使わなければ勝てない時代。

人口は減少、
世帯数は減少、
建築資材は円安で高騰、
人件費は東京オリンピックで高騰、

それにも関わらず、
平均世帯年収は15年連続で減少中。

そんな状況の中で住宅を売らなけれ
ばならないのですから、勢いだけで
は生き残れません。

その上、これからは今までの成功
体験が通じない時代。

今までとは全く違う前提条件で
住宅を売らなければならないのです
から当然といえば当然。

過去のやり方にこだわっている会社
ほど業績は低迷します。

大切なことは、
新しい時代が来たと認識すること。

そして、そのための準備を今から
はじめておくことです。

現実は厳しい。
しかし、現実をしっかり認識しない
ともっと厳しい現実にぶち当たります。

あなたはこれからの時代を
しっかり認識していますか?

まずは現状認識からはじめましょう。