お金を使わない差別化とは?


物件の売れ行きを左右するものの
ひとつにライバルの存在があります。

競合物件があるかないか、
競合物件が強いか弱いかによって
売れ行きは大きく変わります。

当然、競合物件が弱ければ売れやすく
なりますし、強ければ売れにくくなり
ます。

そこで重要になってくるのが
競合との違いです。

同じような仕様の物件なら
立地か価格の勝負。

ある意味、仕入れの勝負となります。

仕入れの重要さは言うまでも
ありませんが、

いつも完璧な仕入れができるとは
限りません。

これなら売れると思って仕入れても
経済状況が変わることもあれば、
目利きを誤ることもあります。

そんな時に強い味方になるのが、
差別化です。

差別化とは、
わかりやすく言えば他社にない魅力。

あなたの物件にしかない魅力があれば
少々条件が悪くても逆転するチャンス
はあります。

逆に、差別化できるポイントがなけれ
ば仕入れ段階で全てが決まってしまう。

企業としては少しリスキーな経営とな
ります。

しかし、現実にはこのリスキーな経営
をしている建売業者さんがほとんど。

相変わらず、仕入れにだけ力を入れて
その他の差別化には力が入っていま
せん。

もちろん当事者はそれなりに商品開発
や改良に力を入れているのですが、
ライバルと同じレベルでは差別化には
なりません。

明らかに違うとお客様が認識してはじ
めて差別化になるのです。

そうは言っても、
設備や仕様で差別化しようとすると
お金がかかるのも事実。

実際、仕入れを失敗した現場では、
建物のコスト増はよりリスクを負う
ため簡単には決断できません。

そんな時に考えて欲しいのが、
建物の設備や仕様のようなお金のかか
る差別化ではなく、頭を使った差別化
です。

例えば、建築基準法の改正に伴う
差別化。

頻繁に変わる建築基準法ですが、
その建築基準法が実際の現場で活用
されているかといえば必ずしもそう
ではありません。

特に建売業界では、新しい建築基準法
に対する対応が遅れがち。

知ってはいても、対応できていないこ
とは山ほどあります。

もちろん、対応している業者さんも
ありますが、ライバルが対応できてい
なければそれは差別化の要素になります。

仮に、ライバルが対応できていたとして
もそれを大々的にアピールしていなけれ
ば差別化の材料になります。

実際、ある業者さんは、
平成15年に改正された建築基準法が業界
内で十分活用されていないのを利用して
差別化に成功。急成長を遂げています。

大切なことは、
他社との違いをアピールすること。

他社と同じでも他社がアピールして
いなければ差別化ポイントになるという
ことです。

あなたの物件には、
他社がアピールしていないことで
差別化できるモノはありませんか?

それを見つけるだけで
売れ行きは大きく変わりますよ。