近隣対策できていますか?


建売業者にとって頭の痛いことのひとつ
に近隣対策があります。

建設前にご近所にご挨拶に行くのは当然
ですが、いい人ばかりが住んでいるとは
限りません。

理不尽なことを言う人、
無理な要求をする人など、
色んな人がいます。

最初から問題のある人もいますが、
本来はいい人だった隣人が、
つまらない事件をきっかけに
面倒な人になることもしばしば。

近隣とのトラブルは、そのまま売れ行き
にも影響を与えるので注意が必要です。

近隣トラブルを回避するもっとも簡単な
方法は、ご近所とのコミュニケーション
を頻繁に取ること。

挨拶や声掛けをしっかりすることです。

ただ、
これが簡単なようでなかなか難しい。

売主はできても、
販売を依頼された不動産業者ができない
こともよくあります。

よくあるのが
現地販売での近隣とのトラブル。

事前に、いついつ現地販売をしますと
ご近所に挨拶しておけば問題ないので
すが、この簡単な挨拶ができない業者
がほとんどです。

そのため、狭い道路に面した物件の販売
などでは、違法駐車やマナーの悪い運転
で、ご近所に迷惑をかけることがよくあ
ります。

販売を任されている仲介業者の対応が
悪いこともあれば、現地販売を見に来た
お客様の対応が悪いこともあります。

しかし、それは近所の人にとっては関係
ないこと。最終的にはすべて売主が悪い
ということになってしまうのです。

そんなことがきっかけで、それまで良好
だったご近所との関係が一気に悪化する
ことはよくある話。

売主にとっても人ごとではありません。

ある建売業者さんの例ですが、
その建売業者さんは現地販売が決まると
仲介業者まかせにせず、ご自分でご近所
に挨拶にいってらっしゃいました。

年配の社長さんですが、
人当たりのいい、優しそうな社長さん。

今週末は◯◯不動産という会社が現地
販売をします。ご不便をおかけすると
思いますが、よろしくお願いします。

と、粗品と名刺を持ってご近所に挨拶し
てまわるそうです。

さすが、としか言いようがありません。

実際、この会社の現場は仲介業者にも
評判がよく、頻繁に現地販売やオープン
ハウスが実施されますが、そこにはこの
社長の隠れた努力があったのです。

最近のお客様はご近所にどんな人が
住んでいるか、ご近所関係を気にする
人が増えています。

せっかく努力してつくった家が、
ご近所からダメだしを食らうと、
一気に評価が落ちてしまいます。

その意味でも、
近隣とのコミュニケーションは重要。
これも売主の大切な業務のひとつです。

あなたはご近所とのコミュニケーション
が取れていますか?

成約を決める最後の一押しは、
ご近所からかもしれませんよ。