完璧を求めすぎていませんか?


熱心な建売業者さんが陥りやすい罠の
ひとつに、建物に凝りすぎるというこ
とがあります。

巷に溢れている粗悪な建売住宅を見て
その現状を嘆いている真面目な建売業者
さんは結構います。

なんであんな家をつくるんだろう・・・
なんであんな家を売るんだろう・・・

そんな熱い気持ちが自社の建売住宅に
反映されるのでしょう、ついつい力が
入ってしまうことがあるようです。

その結果、材料も設備も最高のものを
使ってしまう。

こうして、高額で自己満足な物件が誕生
するのです。

もちろん、プロが吟味して建てた家です
から悪いわけはありません。

むしろ、そのへんの建売住宅よりは何倍
もいい家です。住んでもらえればその違
いは、わかってもらえるでしょう。

しかし、大抵そんな家は苦戦します。

売れるときはすぐに売れるのですが、
売れないとなるととことん売れない。

好き嫌いがはっきりする家になって
しまいます。

もちろん、それを承知で建てていれば
いいのですが、そうでなければリスク
を増やすだけ。

建売住宅というビジネスの観点で考える
と、少し問題です。

長く売れ続けるヒット商品のひとつに
カップヌードルがあります。

創業者によれば、
カップヌードルは、長く愛され続ける
ために、あえて「うますぎない」よう
に気をつけているといいます。

研究者は、放っておくとついつい完璧
を求めてしまう。うますぎると消費者が
味に飽きてしまい、リピート率が下がる
といいます。

だから、濃すぎても、薄すぎてもダメ、
ほどよい感じ、うますぎない感じが長く
愛される理由だといいます。

建売住宅もしかり。
完璧な住宅を求めるより
あえて完璧を求めない方がお客様に支持
される家ができるかもしれません。

最近、少しマニアックになってきたな
と感じることはありませんか?

もし、そう感じたら
少しだけ肩の力を抜いてみましょう。

その方が、お客様に愛される家ができる
かもしれませんよ。