お客様の声を聞け!


フランスベッドが昨年10月に発売した
「スリープバンテージ」という枕が好調
です。

「スリープバンテージ」は、主な寝姿勢
が横向き寝の人向けに開発した枕。

J字型のユニークなフォルムが横向き寝の
体のラインにフィットし姿勢が安定する
ため、無理のない自然な寝姿勢がキープ
できるのが特徴。

横向き寝は、口が閉じやすく気道が確保
され、スムーズに呼吸できるためいびき
対策にも効果的。

肩にかかる圧力を軽減する適度な厚みと
耳への負担を和らげる耳用のくぼみが、
快適な寝心地をサポートするほか、

ロングテイル部分(長い部分)を前面にする
ことで「抱き枕」としても使えるとのこと。

販売計画の約2倍のペースで、若い女性に
売れているそうです。

今回の商品開発のきっかけは10万人以上
を対象に実施した眠りに関する調査だった
といいます。

調査の結果、普段から4割近くの人が横向
きで寝ていることが分かったそうです。

それに対して、世の中の枕のほとんどは
あおむけ用。こんなに需要があるのに横
向き用の枕がないことに疑問が生じ、今
回の商品開発となりました。

発売後は、横向きでなければ寝られない
妊婦らからの注文が殺到、すぐに品切れに。

女性は意識したものの、妊婦に受けるとは
想定外だったそうです。

この事例から学べることは、
調査の重要性。

さすがに、中小の建売業者が10万人もの人
にアンケート調査をするのは不可能ですが、
購入してくれた顧客や、現在購入を検討中
の見込み客にアンケートをするのは可能で
す。

特に、顧客の声は重要。
お客様が実際にどのような生活をしている
か、どこに満足して、どこに満足していな
いかを知ることは、顧客満足度のアップや
新商品開発にとって有効。

大抵の建売業者さんは、そんな面倒なこと
はしませんから、差別化には最適です。

今回の横寝用の枕も、
調査の結果の新商品ですが、
さらに購入者を調査したら妊婦が多かった
という想定外の需要も生まれています。

つまり、妊婦用に需要を喚起していけば
もっと売れるということ。

妊婦専用枕として売り出せば、新しい需要
が生まれることになります。

大切なことは、調査をすること。
お客様の声に耳を傾けること。

そして、そこから聞こえた声を
失敗を恐れず商品化することです。

そんな小さな努力の積み重ねが、
他者にはできない大きな差別化につながり
ます。お試しください。