究極の戦略は、戦わずして勝つこと。


コンサルティングの中でよくお尋ねする
ことがあります。それは、

あなたの競合(ライバル)は誰ですか?
という質問です。

新しいエリアに進出する時、
既存エリアで売上が伸びない時、
そんな時に注意をしなければいけない
ことが競合(ライバル)の状況。

ライバルも売れていないのか、
ライバルは売れているのに自社だけ売れて
いないのか、によって対応策は大きく変わ
ってきます。

ライバルも売れていないのであれば売り方
を見直すのが得策。

ライバルと違う売り方を検討すれば意外と
簡単に売れるようになります。

それに対して、
ライバルは売れているのに自社の商品は
売れていない場合。

この場合は、売り方を変えても劇的な変化
を起こせないことも多々あります。

なぜなら、そもそも商品力が劣っている
ことが多いからです。

商品力が同じであれば、売り方を変える
だけでライバルとの差別化はできます。

しかし、商品力が劣っている場合は、
売り方を変えても、一時的には売れるこ
ともありますが継続的に売れ続けるのは
困難。世の中そんなに甘くはありません。

とりわけ、ライバルがパワービルダーの
ような場合は注意が必要。

基本的に価格では勝てませんから、
考え方を変える必要があります。

一番いい方法は、
パワービルダーとは戦わないこと。

もしあなたがパワービルダーをライバルだ
と認識しているなら、今後はパワービルダ
ーとは戦わないという戦略をとることが
有効です。

棟数をたくさん売らなければならない、
自社もパワービルダーになりたいというの
なら話は別ですが、

棟数より利益、という会社であれば
むつかしい話ではありません。

パワービルダーがつくる家と反対の家を
つくればいいだけ。それだけです。

実は、パワービルダーが台頭すればする
ほどアンチパワービルダーというマーケッ
トが生まれます。

マクドナルドに対するフレッシュネスバー
ガーのようなものです。

フレッシュネスバーガーとは、大人のハン
バーガーショップ。価格も店の雰囲気も
マクドナルドとは対極にあるハンバーガー
ショップです。

これはこれでそれなりのマーケットがあり
実際、売上も好調です。

大切なことは、ライバルが誰かをよく認識
すること。

そしてそのライバルと戦うべきかを冷静に
判断することです。

そして、ライバルが強大な場合は、
そのライバルとは戦わないこと。

そして、強大なライバルと対極にあるマーケ
ットがないかを探すことです。

そのマーケットががら空きであれば、
ひとり勝ちできるチャンス。

ライバルと戦わずして勝てるチャンス
です。

真剣に検討してみてはいかがですか。