背中を押すひと言、準備してますか?


昨日、財布を買いました。

長年、あるブランドものの財布を使って
いたのですが、急に気分転換したくなっ
て新しい財布を購入することに。

妻と近所の百貨店に行きました。

いくつか見てみたのですが、なかなか気
に入るものがありません。

できればブランドものではなく、一点も
ののような商品を探していたので、余計
に見つかりません。

そんな時、ある鞄屋さんで気になる財布
を見つけました。

3点ほど候補を見つけ、
どれにしようかと迷うこと十数分。

値段は高いものと安いものでは、
2〜3割ほど違います。

ただ、不思議なことに迷っているうちに
値段は段々気にならなくなってきまし
た。

それより大事なのは、自分が気に入るか
気に入らないか。そんな風に考えるよう
になってくるのです。

今、使っている財布もかれこれ10年以
上は使っています。

そう思うと、尚さら妥協はしたくありま
せん。どんどん納得して購入したいとい
う意思が働いてきます。

ただ、それでも選べない。

なぜなら、価格を度外視しても、どの財
布もそれぞれ魅力があるからです。

皮の材質の違い、
デザインの違い、
大きさの違いなど、
どれも一長一短。

デザインはこっちがいいけど
使い勝手はこっちの方がいい
などとなってしまうからです。

あれこれ悩んでいると、
一本の電話が入りました。

仕事の電話だったので、その場を離れ
数分電話して戻ると、

妻がこれがいいんじゃない、
と3つの中のひとつを選んでいました。

結局、その財布を購入することになった
のですが、

数分その場を離れた間に、妻がその財布
に決めた理由は、店員のひとことでし
た。

それが、
「こちらの財布の内側の皮はエルメスで
使用されている皮と同じです」
というひと言。

ブランドものじゃない財布を探していた
のに、ブランドものと同じ素材です、と
いうひと言で決めてしまうというのは、
なんとも間抜けな感じがしますが、

そのひと言で、他の財布より価値が増し
たのは事実。

ポンと背中を押してくれました。

これは財布の購入での出来事ですが、
同じような人間心理は建売住宅の購入場
面でも頻繁に起きています。

同じような物件で悩んでいる人を決断さ
せるのは、営業マンのたったひと言だっ
たりします。

そのひと言を
売主が用意しておくか、おかないか、
それだけで成約率は変わります。

あなたの物件には見込み客の背中を押す
ひと言が準備されていますか?

もし用意されていないなら
今すぐ全力で考えましょう。

お金をかけずに成約率アップできますよ。