ライザップの神対応。


ライザップは、一部で「誤認のおそれが
ある」と指摘を受けていた「30日間全
額返金保証制度」について、30日以内
であれば、いかなる理由でもコース料金
全額を返金する内容に全面リニューアル
すると発表しました。

ライザップはこれまで「30日間全額返
金保証」をうたい、広告やWebサイトな
どに掲載してきましたが、実際の会則に
は「会社が承認した場合には、会員に対
して支払い済みの諸費用の全額を返還し
ます」などの記載があり、

「返金保証」という文言とは矛盾がある
のではと、一部の消費者団体が記載の削
除を申し入れていました。

リニューアル後はコース料金の返金条件
と会社による承認規程を全面的に撤廃。

例えば、
「引っ越しが決まったから通えない」
「仕事が忙しく、時間がつくれなくなっ
た」「思っていたプログラムと違った」
「家族の介護に集中したい」「結婚する
ことになった」「転勤が決まった」など
の場合でも30日間全額返金の対象にす
るとしています。

今回の改定について返金保証の記載の削
除を申し入れていた団体の担当者は、

「申し入れを踏まえた改定をしており基
本的には評価ができる。広告に内容を近
づけるという形だが、消費者保護という
観点で評価できる改定と思う。」と
コメント。

これで一件落着となりそうです。

そもそも今回の指摘は、
「出る杭は打たれる」的ないいがかり。

ビジネスを行う側からすれば
「何を今さら」という感じです。

全額返金保証に関しては、事前に弁護士
や関係各所に相談して、問題無いという
お墨付きを得てからはじめたもの。

それが、ビジネスが急拡大したら不適格
というのでは、たまったものではありま
せん。

大抵は、同業他社からの圧力によるもの
ですが、これもまたビジネス上のリス
ク。いたしかたない部分もあります。

そんな突然起きた、会社の屋台骨をゆら
すようなリスクに対しての今回のライザ
ップの対応は見事でした。

徹底的に戦うという、プライドをかけた
戦い方もあったとは思いますが、そこは
ナンバーワンの余裕。

見事な神対応で、消費者の方に寄り添っ
ていきました。

いかなる条件でも30日間全額保証とい
う切り札を出してこのピンチを切り抜け
たのです。

いやむしろ、ピンチをチャンスにしたと
言ってもいい対応。

実際、この対応を見てライザップに対し
て好感を持った方も多いようです。

これで困るのは、2番手以下の同業他社。
ライザップに勝つためには最終的に
は同じ全額保証を取り入れざるを得なく
なるからです。

ピンチはチャンス。
今回のライザップの神対応は、
それを実感させた出来事でした。