建売業者の実力の測り方。


建売業界というのは、はかないもので
一世を風靡した業者が、いつの間にか倒
産していたということはよくあります。

だから、売上がいくらとか、
年間の販売棟数が何戸だとかは
業者の実力を測る上であまり参考になり
ません。

ある意味、時代の波に乗れば、
イケイケで買い続けることができれば、
売上が伸びるということはよくあるから
です。

では、
本当の実力はどこでみたらいいのか?

これは外部からではわかりません。
自分たちで実力がついたか、まだまだ実
力がついていないか判断するしかありま
せん。

では、実力とは何か?
それは、狙ったお客様に売れるようにな
ったか、ならないか、これに尽きます。

多くの建売業者さんは、売れたか売れな
いかを評価の基準にしています。

この現場はすぐに売れた、
あの現場は結構儲かった、
など、結果だけを見て判断する傾向があ
ります。

確かに商売ですから、結果は大事。

でも、なぜそんな結果が出たのかという
理由を知ることはもっと大切です。

なぜ大切なのかというと、
それは理由を知ると再現性が高まるから
です。

たまたま売れたのと
狙って売れたのでは再現性が違います。

再現性とは、
繰り返し同じ結果を出す力のこと。

まぐれ当たりではなく、
狙って結果を出すことです。

それができないと、
実力なのか時代の波に乗っているだけ
なのかが判断できません。

実力だと思っていたら、
それが単なる時代の波に乗っていただけ
だった・・・という人たちは、波が来な
くなった途端、消えてしまいます。

そんな業者さんがどれだけ多いことか。

では、どうしたら再現性のある実力をつ
けることができるのか?

それは、あなたの建売住宅を購入する人
を予測することです。

どこに住んでいる人か、
賃貸か分譲か、
家賃はいくらか、
家族構成は、
年収は、年齢は、
どんな価値観を持っているか、
などを予測して、
その通りの人が購入してくれるかどうか
を調べることです。

もちろん、いつも予測通りの人が購入し
てくれるわけではありません。

そんな場合は、なぜ予測がはずれたのか
なぜそのお客様はあなたの物件を選んだ
のかをチェックすることです。

そうすることで、
予測の幅が広がり、より再現性が高まり
ます。

大切なことは、売れたか売れなかったか
ではありません。

予測通りの人に売れたか、売れなかった
か、そこのところお間違えないように。