パワービルダーなんて怖くない。


仕事柄、ポスティングされてくる広告に
は関心があります。

どんな広告が、どんなタイミングで入っ
てくるか、とりわけ、不動産業界の広告
や住宅業界の広告は楽しみ。

私のスキルアップのためにファイリング
したり検証したりしています。

昨日も1枚、オープンハウスの広告が入
ってきました。今週末に私の家から徒歩
5分くらいの場所で開催される新築の建
売住宅です。

売主は一部上場の日本最大のパワービル
ダーの一派。土日がオープンハウスです
から水曜日にポスティングしているとい
うのはさすが。きっと土曜日にも新聞折
込が入ることでしょう。

オープンハウスの基本といえば基本です
が、これができていない会社が多い。

いや、最近はほとんどの仲介業者が基本
をないがしろにしています。

理由は、インターネットへの依存。ある
時から、紙媒体は集客できないという考
えが広まり、多くの会社が紙媒体を使っ
た広告をやらなくなってしまいました。

もちろんゼロではありませんが、比率が
グンと下がったのは事実。営業マンたち
も積極的にはやっていません。

しかし、これは間違い。大きな間違い。
未だに統計をとると、約25%の人が不
動産の購入にチラシなどの紙媒体を参考
にしたと答えています。

だから、それを知っている業者はチラシ
などの紙媒体も使い続けているのです。

今回の一部上場パワービルダーのチラシ
の内容は、普通。

きれいなチラシで好感はもてますが、私
たちのようなチラシマニアにとっては、
つっこみどころ満載。

一部上場企業が採用している広告代理店
とはいえ、決してレベルは高くありませ
ん。

それでもこのチラシを採用しているのは
一定の効果があるからでしょう。

しかし、この程度であれば中小の建売業
者さんでも少しチラシの勉強をすれば、
十分対抗できます。

ただ、間違ってもやってはいけないこと
は一部上場企業のパワービルダーと同じ
ようなチラシをつくることです。

なぜなら、彼らと同じようなチラシをつ
くればつくるほど、彼らを引き立てるこ
とになるからです。

彼らは、一部上場企業。
それだけで信用力が大きく違います。

実際、彼らのチラシにはその部分が強調
されています。

信用力があるからこそ、チラシ自体に未
熟な部分があっても十分効果がでるので
す。そこをわきまえないと、彼らを利す
ることはあっても自社の物件は売れませ
ん。

では、どうしたらいいのか?
中小の建売業者さんの場合は、中小の工
務店でうまくいっている会社の現場見学
会などのチラシを参考にすること。

または、通信販売など異業種でうまくい
っている会社のチラシを参考にすること
です。

信用力のない会社がどうやってお客様の
心を掴んでいるか、そこをじっくり学ぶ
こと。そうすれば一部上場企業も怖くは
ありません。

まずは、参考になるチラシ集めからはじ
めましょう。一部上場企業もそうでない
ところもすべて集めて研究しましょう。

それだけでも、大きな一歩が踏み出せま
すよ。