儲かっている会社と資産のある会社の違い。


建売業者さんの本当の実力を見る時、
私たちは売上では評価しません。

なぜなら、
売上は一時的なものだからです。

たまたま、いい物件を仕入れることがで
きた・・・。売れないと思っていた現場
が予想外に売れた・・・。などというこ
とも現実には少なくないからです。

そして何より、時代の波というのがあり
ます。これにうまく乗れる人は一気に売
上を伸ばすことができますが、そうでな
い人はなかなか売上は伸びません。

最近の例でいえば、アパートでしょう。
建売業者さんのなかでもアパートに進出
して大儲けをしている業者さんがたくさ
んあります。

これなどは、一種のブーム。
過去にも同じようなブームが到来しては
消え、到来しては消え、最終的には売れ
ない在庫を抱えて倒産してしまった企業
もたくさんありました。

だから、今、売上が伸びていたとしても
それがその会社の本当の実力を図るもの
ではありません。

では、
どこでその会社の実力を図るのか?

それは、売れる仕組みが築けているかど
うか、お金を生み出す仕組みが資産にな
っているかどうかです。

少し難しい概念なのですが、
お金と資産は大きく違います。

お金(貯金)というのは、
使えばいつかなくなるもの。

それに対して、
資産は使ってもなくならないものです。

だから儲かったお金は、
資産に替えなければいずれなくなってし
まうということ。

税金か、ベンツか、飲み代に消えてしま
うということです。

つまり、資産をたくさん持っている会社
が実力のある会社。将来性のある会社だ
ということです。

じゃあ、資産とは何か?というと、
あなたの会社を利用したいというファン
がたくさん生まれる仕組みのことです。

建売業者さんの場合であれば、
典型的なのは仲介業者さんでしょう。

仲介業者の誰もが建売住宅だったらあな
たの会社が一番、と思ってくれるように
なれば、あなたの会社は一生安泰でしょ
う。

仲介業者があなたの会社のファンになる
仕組み、それができている会社は大きな
資産を持っている会社だと言えます。

具体的には、仲介業者が成約しやすい環
境が整っている建売業者です。

完成物件には必ず家具がセッティングし
てあるとか、掃除が行き届いていると
か、営業マンが説明しなくても物件の魅
力が伝わる販促ツールが準備されている
とか、そんなことができている建売業者
であれば、仲介業者がファンになるのは
時間の問題。

そして、彼らをあなたの会社のファンに
できれば、その数がライバルを圧倒する
規模になれば、あなたは莫大な資産を持
つことになります。

大切なことは、ただ儲けることではあり
ません。儲かったお金を資産に変換する
こと。それができてはじめて、安心して
経営ができる会社になるのです。

あなたの会社の資産は何ですか?
資産づくりにお金を使っていますか?

じっくり考えてみてください。