常識にとらわれすぎていませんか?


どんなビジネスでも売上を伸ばすのは大
変です。ありふれた商品、どこでも買え
る商品を扱っているビジネスならなおさ
ら、売上を伸ばすことは簡単ではありま
せん。

しかし、多くの企業が売上を維持するの
に四苦八苦している中、驚くほどの急成
長をしている会社があります。

そんな会社のひとつが、京都にある老舗
のお米屋さん、八代目儀兵衛です。

このお店の成長率がとにかく凄い。
わずか3年で売上14倍という急成長を
成し遂げたといいます。

では、どうやってわずか3年で売上を
14倍にまで伸ばしたのでしょう?

画期的な技術を導入したわけではありま
せん。大幅な広告宣伝費を投入したわけ
でも、取り扱い商品を変えたわけでもあ
りません。

今まで販売していた商品はそのままで、
あることを変えただけで売上が14倍に
なったというのです。

想像できますか?

答えは、お米を家庭用ではなくギフトと
して販売したのです。

たいていのお米やさんはお米を家庭用と
して販売します。八代目儀兵衛もそれま
では家庭用のお米として販売してきまし
た(今でも販売しています)。しかし、
それでは売上を伸ばすのには限界があっ
たのです。

もちろん、それなりに今までも売上を伸
ばす努力はしてきました。

無農薬や産地直送、味にもこだわりをも
って販売してきましたが、食品偽装の問
題以降、ライバルも同様のこだわりを持
つようになり、売上は下がる一方だった
といいます。

そこで活路を見出したのが、家庭用では
なくギフトとしてのお米です。

お米券というものがある業界ですから、
ギフトという発想は以前からあったでし
ょう。それをうまくカスタマイズしたの
です。

八代目儀兵衛の凄いところは、単なるギ
フトではなく、お米の用途やパッケージ、
ネーミングにもこだわったところ。

京都らしく、パックを12個に小分けし
て「十二単」(じゅうにひとえ)とネー
ミングしたり、包む布巾を赤い糸で結ん
で「良縁米」とするなど、徹底的に贈り
物としての価値を高めたのです。

その結果が、わずか3年で売上12倍と
いう快挙。競合を一気に抜き去ってしま
ったのです。

つまり、競合と差別化しにくい商品もア
イデア次第で大ヒット商品に変えること
ができるということ。

建売住宅もまだまだアイデア次第でライ
バルを圧倒する商品がつくれるというこ
とです。

あなたもこのお米屋さんのように、発想
の転換をはかりませんか?意外なところ
に大ヒットの要素が隠れているかもしれ
ませんよ。