流行りモノより大切なモノ。


仕事柄、情報収集のために異業種のセミナーや

異業種で成功している人のお話を伺うことがよく

あります。


過去にどれだけそんなセミナーに参加したことでし

ょう。自己投資と称して莫大なお金をつぎ込んで

きました。


その結果わかったことは、

うまくいっている人は特別なことをしているわけで

はないということ。


当たり前のことを、誰よりも上手にやっているとい

うことです。


確かに、最新のノウハウというのは存在します。

今、これが一番集客できるというノウハウや媒体

というものは存在します。


ですから、流行りものに乗って売り上げを伸ばすと

いうのは決して悪いことではありません。


知らないよりは知っていた方がいい。

利用しないよりは利用した方がいい。

流行りモノを利用するのもひとつの方法です。


しかし、流行りモノはすぐに廃れる。

それもまた事実です。


流行りモノを利用して一気に売上げを伸ばした業者

が流行りモノが廃れると一気に淘汰されたというの

はよくある話。それだけリスクもあるということで

す。


では、どうしたら淘汰されないのか?

それは、淘汰されない売り方を誰よりも上手にでき

るようになることです。


以前、長期間売れない在庫物件の処分を相談された

ことがありました。


その物件はかれこれ1年近く売れてない物件。

売り出し当初はひっきりなしにオープンハウスの依

頼があったそうですが、今はどこからも声がかかり

ません。


レインズに掲載していても問い合わせすらない状

態。背に腹はかえられないので自社で販売すること

になったのです。


この場合のセオリーは、

まず物件の存在を再認識させることです。


1年近く売れていない物件ですから、

もうどこの仲介会社も広告していません。


つまり、

ほとんどの人がその物件が売り物であるということ

を知らないということ。


売り物だとわからなければ、

買いたいと思う人がいても売れるわけありません。


ということは、

まず何よりその物件が売り物であるということを

知ってもらうこと。


となると、やり方は簡単です。

チラシを撒いてオープンハウスをすること。

これだけ。特別な方法は必要ありません。


チラシとオープンハウスの技術を

どこよりも上手にできるようになるだけ。


チラシならどこに配布するのが最も効果的か、

どんなキャッチコピーをつけると反応が高いか、

どんな特典をつけると来場者が増えるのか、

どんなレイアウト、どんな写真、どんな配布方法が

もっとも効果的かを考えて実行することです。


オープンハウスもしかり。

どんな準備が必要か、

どうすればオープンハウスで魅了できるか、

どんな接客方法が購買意欲をそそるのか、

開催する時間帯は、駐車場は、来場者特典は、等々

誰よりも上手にオープンハウスができるように

オープンハウスの技術を磨くことです。


それだけで十分。


いやむしろ、それができなければ

どれだけ流行りモノを利用して売れるようになって

も流行の衰退と一緒に会社も衰退してしまいます。


まずは、基本を徹底しましょう。

誰よりも上手にできるよう研究しましょう。


売れている会社ほど基本がしっかりしています。

そこのところお忘れなく。