売れるアパートのつくり方。


アパートが売れています。

サラリーマン大家さんブームで投資用物件が

大人気。そのため、本業ではない建売業者さ

んも相次いで参入しています。


売れない建売用地をアパートに転用したり、

道路付きの悪い用地をアパートにしたりと、

あの手この手でアパートを建てています。


それはそれで、

時流に乗るということでは間違っていません

が、今の状態はあくまでブーム。金融情勢が

少し変わるだけで、一気にブームは去ってい

きます。


実際、すでに賃貸市場は飽和状態。

新築にもかかわらず満室にするのにもひと苦

労。管理まで請け負っている業者さんはオー

ナーからのクレームに今から戦々恐々として

います。


遅かれ早かれやってくるブームの終焉。

その時のダメージを少しでも和らげるために

しなくてはならないことがアパートに付加価

値をつけておくことです。


今のアパートの売り方は、

中古アパートは、

価格の安さと利回りの良さ。


新築アパートは、

新築の安心感と新しさ。だけ


今現在、どれだけの利回りで回るのかという

今しか見ていない物件が多いように思えます。


そのため、どこも同じようなアパートばか

り。ほとんど差別化されていませんから将来

的には賃貸付けに苦労するのは目に見えてい

ます。


当然、販売している今も特別なセールスポイ

ントはありませんから、売れ行きは市場まか

せ。運を天に任せるような売り方になってい

ます。


では、どうしたらいいのか?


他のアパートと差別化できる付加価値をつけ

ることです。


例えば、シェアサイクル。


シェアサイクルとは、カーシェアリングの自

転車版。アパートに何台かの自転車を置いて

安い金額で住民に貸し出すサービスです。


これなら大きな自転車置き場は必要ありませ

んし、自転車が部屋の前に散乱するのも防げ

ます。


その上、自転車を持っていない人でも利用で

きるので賃貸付けにも有利。


駅から遠い物件や、買物に不便な物件には

特にうれしいサービスです。


最近では宅配ロッカーとセットになったシェ

アサイクルもあるようですので採用してみて

もいいかもしれません。


大切なのは、差別化です。


同じようなアパートを建てていても、

最後は価格競争になるだけ。

ブームが去ったら在庫の山になるだけです。


利回りを少し落としても将来有利になる付加

価値をつけましょう。そしてブームが去って

も打撃を受けないように今から準備をしてお

きましょう。


それが、アパート販売が本業でない建売業者

が取るべき自己防衛策です。