家レポの時代。


食レポという仕事があります。


食べ物の味を映像や音声、または文章などで

伝えるレポートのことですが、芸能人はもち

ろん、最近では素人でも玄人はだしの人がい

ます。


実際、私たちも食レポを見たり、読んだりし

てそのお店に出かけることがよくありますか

ら、食レポと売上には密接な関係があると言

えるでしょう。


そんな売上を左右するような食レポですが、

うまい人と下手な人がいるのも事実。


芸能人の食レポを見ていると一目瞭然。


うまい人は、より美味しそうに、

下手な人は、魅力が全く伝わらないような

食レポをしています。


食レポがうまい人と下手な人の違いは、

第一は、ボキャブラリー。


うまい人はボキャブラリーが多く、

同じ「美味しい」という意味でも様々な言い

回しで表現しています。


それに対して、下手な人は、

「美味しい」しか言えない。


ボキャブラリー(語彙)が少ないので同じ言

葉の繰り返し。どこがどのように美味しいの

か全く伝わりません。


そして、もう一つの違いは視点。


生産者の苦労話や、作り方など、うまい人は

美味しさの裏にある背景を取り入れて表現し

ています。


この食レポは何も食べ物に限った話ではあり

ません。あなたの物件の説明にもそのまま言

えます。


食レポならぬ、家レポをするのは営業マン。


仲介会社の営業マンがあなたの物件をどのよ

うに家レポするかによってあなたの物件の

魅力は大きく変わるということ。


彦摩呂や石塚英彦のような食レポの腕を持つ

営業マンか、美味しいしか言えない三流芸人

かでは同じ家でも伝わる魅力は半減します。


それほど重要な家レポですが、

実は、建売業界ではあまり重要視されていま

せん。


販売図面はもちろん、

ホームページのコメントや

SUUMOや不動産情報サイトのコメントも

テキトーな言葉で埋められているだけ。


なかには、言葉さえ掲載されていないものも

あります。


これって、食レポで言えば食べた後に無言で

いるようなもの。食レポとしては最低です。


そんな家レポを見ていていつも思うが、

ジャパネットの高田社長が建売業界に参入し

たら、あっという間にそれなりの売上を達成

するだろうなということ。


それだけ、重要なのが食レポならぬ家レポ。

伝える技術です。


そろそろあなたも真剣に考えた方がいいので

はないでしょうか。