狂騒の20年代の終わり。

 

あなたは「狂騒の20年代」という言葉を聞い

たことがありますか?

 

狂騒の20年代とは、未曾有の好景気を迎えた

アメリカの1920年代を表す言葉。

 

経済では、消費者全体の需要が、業界全体の

供給を上回る時期が周期的にやってくること

を指します。

 

身近な例で言えば、太陽光発電。

つい最近まで太陽光発電は狂騒の20年代を迎

えていました。

 

太陽光発電自体は昔からある商品ですが、

ピークを迎えたのはごく最近。東日本大震災

を経験した人々によって一気に需要が高まり

ました。

 

営業マンさえ確保できれば、飛び込み営業で

売り上げはうなぎのぼり。この世の春を謳歌

した社長もたくさんいます。

 

正直、この時代に必要なのはマンパワーだ

け。戦略も戦術も必要なく、やる気さえあれ

ば誰でも売上が伸ばせます。

 

問題は、ピークが下がった時。

その対応ができているか否かで会社の第二の

成長が決まります。

 

ただ、ピークを正確に予測することも、

ピーク後の対応を準備することも至難の技。

わかっているつもりでも、なかなか対応でき

ないものです。

 

実際、太陽光発電で儲けていた会社もその多

くが今や青色吐息。

 

太陽光発電は儲かる、と知れ渡った途端、

多くの会社が参入し、競合激化。価格破壊を

繰り返し、市場を食いつぶしていきました。

 

その結果、大量の営業マンを抱え、儲かって

いた会社ほど今は苦労しています。

 

これは建売業界にも言えることです。

建売業界は長い間、狂騒の20年代のような

時代を過ごしてきました。

 

もちろん、バブル崩壊やリーマンショックな

ど多くの苦難も経験しましたが、その都度、

政府が対策を講じてきてくれたのも事実。

 

騙し騙しではありますが、なんとかやってき

ました。しかし、そんな時代もそろそろ終わ

り。私はそう思っています。

 

800万戸を超える空家。

大量のマンンション供給。

人口減少や建築費の高騰、消費税の増税など

真剣に考えれば考えるほど狂騒の時代は終わ

ったと思えて仕方ありません。

 

つまり、これから先は誰もが儲かる時代では

ないということ。知恵のない素人が勝てる

時代ではないということです。

 

あなたはこれから先も、今と同じやり方で

売れ続ける自信がありますか?

 

もし自信がないなら、

そろそろ本格的に対応を考える時期。

今ならまだ間に合いますよ。