商品以外の商品価値を高めろ!

 

お正月といえば、わが家恒例の番組がありま

す。それが、「芸能人格付けチェック!」

 

1999年からスタートした番組で、今年で17

年目を迎える長寿番組。

 

一流芸能人たちがチームを組み、「高級品

(プロ)」と「一般品(素人)」を見分ける

問題に挑戦し、正解数に応じてランクを決め

ていくというもの。

 

間違える度に一流→普通→二流→三流→そっくり

さん、そして最後には“映す価値なし”とランクが

どんどんダウンしてゆく格付けバラエティー。

 

とにかくこれが面白い。

 

毎年恒例となったワインの飲み比べでは、

今年はフランス・ボルドーの最高級ワイン

「シャトー・ラフィット・ロートシルト」の

超レアなヴィンテージが登場! 

 

ボルドー5大シャトーの一つである至高の

赤ワインのなかから、1923年に生まれた90

年もののヴィンテージワイン(1本100万円以

上の逸品)が登場。

 

飲み比べるのは、

1本5000円のテーブルワイン。

 

さすがに1本100万円以上のヴィンテージワイ

ンと1本5000円のテーブルワインならわかり

そうな気もしますが、これが当たらない。

 

また、ヴァイオリンとチェロの三重奏で音色

を聴き分ける「音感」チェックでは、

 

ストラディバリウスの最も優れていた黄金期

である1716年に作られた名器「ストラディバ

リウス・ナチェス」と、

 

同じく黄金期に作られプラハの宮廷オーケス

トラの作曲家で名高いヴァイオリニストのタ

ルティーニが使用した「ストラディバリウ

ス・タルティーニ」の2本。

 

そして、世界で3本しか存在しない名器

「ガスパロ・ダ・サロ」が奏でる総額32億円

の楽器が登場。

 

それに対して、音色を比べるのは、初心者用

ヴァイオリンとチェロ(総額80万円)。

 

他にも、100グラムで20,000円の超高級

ステーキと、スーパーで購入したアメリカ産

牛肉(100g900円)を比べたり、

 

鮑のステーキ(7,800円)とトコブシ(1枚

200円)を比べたりするのですが、ことごと

く当たりません。

 

いかに人間の感覚がいい加減なものか、

実感できます。

 

裏を返せば、

価値観は商品自体で決まるものではないと

いうこと。商品以外の商品にまつわるストー

リーやお店の雰囲気、どんな背景のある人が

提供しているかによって変わるということで

す。

 

これはそのまま私たちの建売住宅にも言える

こと。いい家を作ることはもちろん、それ以

外の要素も商品価値を上げるには重要だとい

うことです。

 

勉強させられる番組でした。