居心地の悪さを楽しむ。

 

わが家は年に2回、岐阜の実家に帰ります。

父親のお墓参りを兼ねて、お盆と正月には

家族全員で帰省します。

 

年に2回の恒例行事ということもあり、

実家では至れり尽くせり。

 

上げ膳、据え膳はもとより、

広くて快適な実家で

美味しいものを食べ、

好きな時に寝て、

好きな時にお酒を飲んでという

堕落した生活ができるわけですが、

 

それでも、横浜の自宅に帰ってくると

なんだかほっとします。

 

実家を出て30年余り。

実家よりこっちの生活が長くなったせいで

しょうか、とても快適な実家なのですが、

やはり帰ってくるとこちらの生活の方が

落ち着きます。

 

生まれ育った実家ですし、私は長男。

親や弟家族との仲も良いので

正直、誰にも気は使いません。

 

でも、何かが違う。

ひとことで言えば、

生活のペースが違うのだと思います。

 

快適ではあるけど、

自分たちのペースではない。

だからどこか馴染めない。

 

それが、こちらへ帰ってきた時の安心感へと

繋がるのだと思います。

 

人間は環境に順応する生き物。

たとえそれが、劣悪な環境だったとしても

その中で、快適な部分を見つけようとする

生き物です。

 

ましてや、そこそこの環境であれば

すぐに満足してしまうもの。

 

さらに上の環境があったとしても

簡単には上の環境に移行しません。

 

理由は、上の環境に移行するには

ある一定期間、しっくりこない時間を過ごす

必要があるからです。

 

何事も慣れるには時間がかかります。

その間は、気持ち悪いもの。

そこそこの居心地に住んでいれば尚更

その居心地の悪さは気になります。

 

だから、移行しようとしても

すぐに元の状態に戻りたくなる。

 

わざわざ無理をして上の状態に行かなくても

今のままでいいんじゃないの、と思ってしま

うものです。

 

ビジネスも同様です。

新しいことにチャレンジしても

すぐには結果は出ません。

 

結果を出すためには試行錯誤が必要。

つまり、居心地の悪い状態で

悪戦苦闘する必要があります。

 

その際に経験するのが、居心地の悪さ。

 

わざわざこんな居心地の悪いことしなくても

元の状態で充分じゃないのという気持ちが

出てきます。

 

それが、あなたの成長を止めるのです。

 

居心地の悪さもある一定期間我慢すれば

それにも慣れます。

 

最初は居心地が悪いと感じた環境の中で

居心地のいい部分を探すのが人間。

 

だから、ちょっとだけ居心地の悪さを

我慢する訓練をしてみましょう。

 

それが、ワンランク上のビジネスを

作り上げる秘訣です。

 

今年は居心地の悪いことをいっぱい試してみ

ませんか?ビジネスが飛躍的に伸びますよ。