利益率の高い客層を狙え!

 

ガソリンの価格が下がってきました。

わが家の近くでは、1リットル105円が最安

値。以前と比べると随分安くなったなぁとい

う印象があります。

 

とは言っても全てのガソリンスタンドが同じ

価格でないのも不思議です。

 

もちろん、仕入れ時の為替レートなどの問題

もあるのでしょうが、ガソリンなんて品質は

どこも同じようなもの(ハイオクとレギュラ

ーは違いますが)。

 

少なくとも消費者は、車が走ればいい。

どうしてもこのガソリンスタンドのこのガソ

リンじゃなければダメ、という人は多くはあ

りません。

 

だからこそ、ガソリンは価格競争が起きやす

いのですが、それでもガソリン価格はスタン

ドによって大きく異なることがあります。

 

実際、私の住むエリアでも最安値は1リット

ル105円ですが、最安値を付けているガソリ

ンスタンドから400m位先のお店では1リット

ル125円で販売しています。

 

同じ機能の同じガソリンがわずか400m先では

1リットル20円も高く売っているのです。

 

仮に満タンが50リットルだとすれば、

一度の満タンで1,000円の差が生まれます。

 

同じ成分のガソリンを入れて、同じ距離を

移動するのに毎回1,000円余分に払うという

ことになるのですから、常識的に考えれば、

そんなお店はすぐに倒産してもおかしくない

のですが、それでも繁盛(?)しているので

す。

 

これが商売の面白いところ。

なぜなら、人は価格だけでは商品を選ばない

不合理なもの、ということを表してるからです。

 

この1リットルあたり20円高いお店の特徴

は、フルサービスであること。そして女性を

ターゲットにしていることです。

 

以前は外観も普通のガソリンスタンドでした

が、今はピンクを基調とした可愛い感じの

スタンドに変身。女性専門をウリにしたガソ

リンスタンドに変わりました。

 

もちろん、利用者は減ったと思いますが、

私の予想では利益率は大幅にアップしている

と思います。

 

なぜなら、元々ガソリンだけでは利益は薄い

からです。ガソリンスタンドの今の収入源は

ガソリン以外の商品の販売。

 

洗車やオイル交換、車検や整備です。

だとすれば、メカに弱く、お金にシビアでな

い女性をターゲットにするのは大正解。

 

顧客の数が減っても、十分儲けられます。

むしろ顧客の数が減ることで従業員を減らす

こともでき、その分固定費も下げられるので

一石二鳥。賢いやり方です。

 

もちろん、そんなお客様は主流ではありませ

んから、パイは限られています。だから早い

者勝ち。地域のシェアをしっかり掴んだもの

だけが勝ち組になれるのです。

 

これは建売業界も同じ。

価格競争の波の中で戦うか、そうでない客層

を狙うかによって戦略は大きく変わります。

 

そして、そうでない客層は多くはないという

こと。早くその客層を抑えたところが勝ち組

になれるということです。

 

あなたは今年も今までの客層で勝負しますか?

利益率の高い客層のパイは限られています。

そこを狙うなら、そろそろ真剣に考えた方が

いいかもしれませんよ。