マグロ漁師に学ぶ、できる人とできない人の違い。

 

昨日、TVを見ていたら「マグロに賭けた男た

ち」という番組が放送されていました。

 

「マグロに賭けた男たち」は、テレビ朝日の

ドキュメンタリー番組。青森県の大間崎近辺

に住むマグロ漁師にスポットを当てて、2003

年から放送しています。

 

とりわけ、ベテラン漁師の渡辺良吉さんや

マグロがなかなか釣れない耐乏漁師の山本秀

勝さんの物語は人気で、地元大間では彼らの

自宅前や船の置き場所は観光名所になってい

るとのこと。今年もそんな漁師のマグロ漁に

密着していました。

 

内容は、悲運の漁師の山本さんの話がメイ

ン。この2年、100キロ超えの大物マグロを

1本も釣っていない山本さん。

 

山本さんが最も得意とするマグロ漁の仕掛け

は、サンマの仕掛け。サンマの大群さえ来れ

ば、大物マグロを釣り上げる自信がある山本

さん。今年は3年越しの大物を釣り上げられ

るか、という話と、

 

憧れの漁師になった山本さんの息子・山本剛

史さん(30歳)の話。

 

幼い頃からマグロ漁師に憧れて続けてきた剛

史さん。今シーズン、あるマグロ漁船で乗組

員として働き始めた。

 

しかし、その船は「大間一厳しい」と言われ

るマグロはえ縄船だった。2~3時間しか陸に

戻らない事もある過酷な毎日。果たして山本

さんの息子は一人前の漁師になれるのか、と

いう話。

 

ドキュメンタリーではありますが、何しろTV

番組。それなりの演出はありますが、なぜか

惹きつけられます。

 

きっと不動産業が、マグロ漁と似ているから

でしょう。

 

マグロも釣れれば一攫千金ですが、釣れなけ

れば1円にもなりません。船の維持費やガソ

リン代などを考えれば赤字。その様子はまさ

に建売住宅の販売そのもの。思わず感情移入

してしまいます。

 

そんなマグロ漁ですが、やはり上手くいく人

と上手くいかない人はいます。

 

この番組に登場する山本さんは上手くいかな

い人の典型。それに対して山本さんの息子が

働く、はえ縄漁船の船長は上手くいく人の典

型。そのコントラストが経営のヒントを与え

てくれます。

 

とりわけ、漁に対する心構え(マインドセッ

ト)や、設備投資は大きく違います。

 

どんなにしけっていても海に出る心の強さ、

最新鋭の船はもちろん、最新鋭のソナーによ

る情報収集と分析、そして複数の船員による

分業制など、上手くいく仕組みが出来上がっ

ています。

 

漁師の世界も勘に頼る時代から、設備や情報

による時代になったんだなぁ、ということを

感じさせる番組でした。