意外な結末。

 

「危機バネ」という言葉を聞いたことがあり

ますか?

 

危機感を感じると普段は出せないような力が

働いて問題を解決することですが、最近そん

な経験を2件しました。

 

1件目は、1年以上売れ残っていた土地と

8か月ほど売れ残っていた新築住宅。

 

鳴り物入りで売出した現場だったのですが、

蓋を開けてみれば売れたのは予定の半分だ

け。

 

当時、パワービルダーと競って購入した土地

だっただけにかなり高めの仕入れ。今となっ

ては、地域最高値の物件となってしまいまし

た。

 

価格的には、近くのパワービルダーの物件よ

り1,000万円UP。それでもなんとかなると思

っていたのですが、それも叶わず。

 

このままではヤバイということで相談があり

ました。

 

もちろん、1,000万円も値下げすることは

できませんから、価値を上げることを考えた

のですが、思うようにはいきません。

 

モデルハウスに家具を入れたり、

SUUMOに掲載したり、

オープンハウスも毎週末、2か月連続で実施

するなど、とにかく出来ることを愚直にやっ

てみました。

 

すると不思議なことに、売れ残りの新築住宅

が1件と、1年以上売れ残っていた高い土地

が売れたのです。

 

映画やドラマの世界なら、

やったことが当たったということになるのです

が、現実は、モデルハウスの家具も、SUUMOも、

オープンハウスもほとんど効果はありませんで

した。

 

担当者自身は、ため息をついていましたが、

結果は2か月で2件売れたのですから申し分

はありません。

 

もう1件は、ある地方都市の7か月ほど売れ

ない新築住宅と、売り出したばかりの新築住

宅。

 

とにかく早く売らなければならない事情があ

った社長さんからコンサルの依頼があった物

件です。

 

こちらは、コンサルの依頼を受けて準備をし

ているうちに2件とも申し込みが入るという

状況。

 

残念ながらコンサルらしいコンサルをしない

うちに、社長の執念だけで売れてしまいまし

た。

 

どちらも勝因は、社長が危機感を持って行動

したこと。頭で考えているだけでなく実際に

体を使ったり、お金を使ったりして行動した

結果です。

 

狙った施策で決まることが一番いいとは思い

ますが、世の中、そんなにうまくはできてい

ません。

 

ただ、経営者にとっては結果がすべて。

売れればいいんです。

 

そのためには、まず行動しましょう。

第一歩を踏み出しましょう。

 

意外なところから幸運が舞い込んでくるかも

しれません。この2件の事例のように。