越谷レイクタウンに学べ!

 

先日、ある記事を読んでいたら越谷レイクタ

ウンの新築事情について書かれていました。

 

越谷レイクタウンといえば、埼玉県越谷市南

東部に2008年(平成20年)3月にオープン

したニュータウン。

 

都市再生機構が開発した計画人口約22,400

人、施行面積225.6haの大規模な開発地帯。

日本一大きなショッピングセンターである

イオンモールのある街でも有名です。

 

その越谷レイクタウンの新築戸建て分譲が

厳しい状況になっているといいます。

 

レイクタウン駅徒歩20分以内の現在販売中の

物件は全部で202戸。販売価格の平均は4813

万円。

 

昨年12月の契約戸数は13戸で成約価格の平均

は3919万円。現在販売中の物件との価格差は

▼894万円(▼19%)と大きなものがあります。

 

その上、現在販売中の物件はほとんどが完成

在庫で、これから完成するものを含めると

潜在的販売区画数は400区画を超えます。

 

総区画数が1500区画前後ですから、全体の約

4割がまだ売れ残っているということ。

 

ちなみに、昨年12月の契約戸数が13戸ですか

ら、仮にこのペースで売れるとしても、600

戸の完売には早くとも4年はかかるというこ

とになります。

 

しかし、レイクタウンの地元需要は年間わず

か45戸程度。年間150戸売ろうとすると、

残りの100戸は地元以外の需要で賄わなけれ

ばなりません。

 

そうなると、2つ先の駅の吉川南駅も大規模な

土地開発をしており、強力なライバル。

 

今後の見通しは

・・・非常に厳しいということです。

 

これと似た様なことは、日本全国にありま

す。私のクライアントが携わる神奈川県の

ある地方都市も同じ。

 

1000戸規模の大開発をはじめ、数十戸規模の

開発が目白押し。

 

2年以上かけてわずか20戸(予定の半分)し

か販売できていない現場の近くに、さらに数

十戸の新築現場が売り出されるのを見ると

まさに自殺行為。需要と供給を完全に無視し

ているとしか思えません。

 

自分だけは大丈夫と思うのかもしれません

が、世の中そんなに甘くありません。

 

どれだけあなたの物件が良くても、

どれだけあなたが才能があっても、

需要と供給を無視したら痛いしっぺ返しを

受けます。

 

過信は禁物。

これからは慎重すぎるほどで丁度。

くれぐれも無理な仕入れは止めましょう。

そろそろそんな時期になってきました。