ウンチクを知ると味が変わる。

 

私はコーヒー好き。

がぶ飲みするタイプではありませんが、

手元にコーヒーがないと落ち着きません。

 

1日の始まりはいつもコーヒー。

そんな私のために先日妻が珍しいコーヒーを

買ってきました。

 

聞けば、旅行グッズを扱うお店でお土産用の

商品をセールしていたとか。その中に、ハワ

イのコナコーヒーが売っていたそうです。

 

安かったので買ってきた、

というので早速、夫婦で試飲。

 

「どう?」と聞かれたので、

「不味くはないけど・・・」

 

正直、ピンとは来ませんでした。

 

しかし、妻が

「このコーヒー定価だと200gで4,800円もす

るんだけど」というと意識が急変。

 

「そんな高いの買ったの?」と聞くと

「賞味期限が近いから500円だったんだけど

ダメかなぁ?」

「ちょっと待って、ネットで調べるから」

 

早速、インターネットで調べてみるとなんと

コナコーヒーは4,800円の価格が普通。

高いものになるとわずか200gで10,000円も

するものもあるというのを発見。

 

俄然、先ほどの味が美味しく感じます。

 

よくよく調べてみると、コナコーヒーは、

ジャマイカのブルーマウンテンと並んで世界

最高のコーヒーと称されているコーヒーと称

されているとのこと。

 

その名の通り、ハワイ島南西部のコナ地区で

のみ栽培され、生産量は世界のコーヒー生産

量の1%以下というとても希少なコーヒー豆

だそうです。

 

苦みが少なく柔らかな酸味と甘い香りですっ

きり爽やかな味わいが特徴。

 

アメリカではコーヒーを生産しているのはハ

ワイ州だけなので、ホワイトハウスの公式晩

餐会では必ずコナコーヒーが供されるとのこと。

 

ここまでウンチクが増えると、もうコナコー

ヒー愛が止まらなくなります。

 

早速、翌日お店のコナコーヒーを大人買い。

賞味期限などお構いなしで、わが家のキッチ

ンに鎮座しています。

 

実は、これが価値を伝えることのお手本。

 

コナコーヒーと言っても知らない人からすれ

ば単なるコーヒー。正直、味は好みですから

万人が絶賛する味なんてありません。

 

しかし、そこにそのコーヒーの希少性や世間

の評価、歴史や他の商品との比較などを伝え

ると一気にその価値は高まります。

 

全世界のコーヒー生産量のわずか1%、

ホワイトハウスで提供されるコーヒーなど

私たちの好奇心をくすぐる言葉を添えるだけ

で500円で投げ売りしなくても売れたのでは

と思ってしまいます。

 

建売住宅の販売もまさに同じ。

コナコーヒーのようにその物件の価値を丁寧

に伝えればもっと高く、もっと早く売ること

は可能です。お試しください。