5年後、10年後の建売業界が見えていますか?

 

建売業者さんと話をしていると時々こんな

ことを言う社長さんがいます。

 

それは、

「うちは、食べていければいいんです。」

「そこそこで十分ですから。」

という言葉です。

 

謙遜しておっしゃっている場合もあります

が、ある意味、本音。

 

そこそこ儲かれば十分。

無理してまで働きたくないということかも

しれません。

 

なかには、売上至上主義に対する嫌悪感を

示していらっしゃることもあるでしょう。

それに対しては、私も同意できるのですが、

無理してまで働きたくないということに関し

ては、これからの時代は難しいように思いま

す。なぜなら、今までとは全く景色の違う時

代に入りそうだからです。

 

もちろん、寝る間も惜しんで働きましょうと

いうことを言うつもりはありません。

 

ただ、今までとは違う意味で無理して働かな

いと新しい繁栄は迎えられないのではないか

と思っているからです。

 

これから5年後、10年後の建売業界を想像す

るとかなり厳しい状況が見えてきます。

 

経済がどのようになっているかは別として、

社会構造は大きく変化しているでしょう。

 

新築一戸建ての需要は、激減していることで

しょう。仮に、激減していないとしてもパワ

ービルダーのシェアは相当高くなっているは

ず。

 

そこそこでいい、と思っている建売業者さん

はかなり苦しい状況に追い込まれているのが

目に見えているからです。

 

正直なところ、今までの建売業界は、

「そこそこ」頑張ればそれなりに繁栄できた

業界でした。

 

需要が旺盛にあったので、業者間の共存共栄

が成り立っていたからです。しかし、これか

らは重要が少ない時代。本格的に需要が減る

時代です。そのため、共存共栄が成り立たな

い、弱肉強食の時代に入ります。

 

だから、「そこそこ」頑張っても生き残れま

せん。エリアや、物件の特徴などニッチな分

野で地域ナンバーワンを目指さない限り、生

き残るのは困難な時代です。

 

そのためには、今頑張っておかないと将来が

苦しくなります。「そこそこ」でいいと思っ

て油断していると大きなしっぺ返しを受ける

時代が必ずやってきます。

 

まずは、意識改革からはじめましょう。

建売業界は冬の時代を迎えると覚悟しましょ

う。そのために今できることは何か。それを

考えるのです。

 

わからなければ、将来の住宅の着工件数や、

政府の住宅政策に関する提言を読むことで

す。一瞬で現実の世界が理解できます。