「アパートは終わった」の意味。

 

先日、クライアントの紹介で、あるアパート

コンサルタントと話しをする機会がありまし

た。

 

アパート業界ではそこそこ有名なコンサルタ

ントで、何冊か本も出版し、多くの顧客を持

っている人です。

 

そんな彼が言った印象的な言葉。

それは、「アパートは終わった」という

言葉です。

 

彼によれば都内ではすでにアパートブームは

終了していて、今では新築でも満室にならな

いとのこと。

 

一時的に満室になっても、空室リスクが高

く、大事な顧客には安心して売れないと言い

ます。

 

彼の場合は、セミナーや本でアパート投資に

興味のあるお客様を集客して、自社のアパー

トを購入してもらうビジネススタイル。

 

お医者さんなどの高額所得者が多く、何棟も

購入してもらいたいので一発儲かれば終わり

というビジネスはしていないと言います。

 

そのため、他社よりは利回りは低いのですが

堅実に儲かる物件に力を入れているとのこと。

 

そんな彼が、都内では顧客に安心して売れる

アパートはなくなったというのですから聞き

づてなりません。

 

実際、彼はここ最近都内ではアパートからシ

ェアハウスへ移行していたそうです。そのシ

ェアハウスにも陰りが見え始め、今では

Airbnb (エアビーアンドビー)を利用した

簡易宿所をメインにしているといいます。

 

要は、それだけしないと顧客に予定の利回り

を保証できないということです。

 

そんな簡易宿所のAirbnb (エアビーアンド

ビー)ですら、去年1年で登録件数は3倍に

膨れ上がり、ライバル増加で利回り低下。

 

今では東京を離れ、京都で簡易宿所をはじめ

たといいます。

 

これが、彼の言う「アパートは終わった」の

理由です。

 

アパート販売のプロですら、利回りが確保で

きない今のアパート市場。その最大の原因は

供給過剰です。

 

こうなるとやるべきことは一つ。

「撤退」です。

 

できるだけ速やかにアパートビジネスから撤

退すること。今なら小さな傷で撤退できます。

 

そして取り返すべき時期は、アパート投資 

バブルが弾けた時。そう遠くない時期にアパ

ートバブルは弾けますから、その時にじっく

りいい物件を仕込んでおけば今回の損は取り

返せます。

 

相場には、「見切り千両」という言葉があり

ます。

 

損失を拡大させないために、ある程度の損を

覚悟で売買することには万両の価値があると

いう格言です。

 

アパート販売は今がそんな時。

冷静になって市場を見てみましょう。

結論は出ているはずです。