コンサルタントについて間違ったイメージを
持っている人が時々いらっしゃいます。
それは、コンサルタントは絶対的な正解を
知っているという勘違いです。
お金を払ってコンサルタントに依頼するわけ
ですから、それなりの成果が出なければ困る
わけですが、
コンサルタントに依頼すれば一瞬で問題が解
決する、売れない家が売れるというのは間違
い。すぐに売れることもありますが、思うよ
うに結果が出ないこともあります。
なぜ、結果が出たり出なかったりするのか？
それではコンサルタントを雇う意味がないじ
ゃないか？
と、思われるかもしれませんが、
いつ、どんな状況でも、すぐに結果が出せる
方法というのは世の中には存在しません。
なぜなら、結果が出るかどうかは、
複雑な状況が絡んでくるからです。
実際、ある建売業者さんに依頼されて作った
チラシは、わずか１万部配布しただけで、
半年売れなかった物件に２組の申込が入りま
した。
それと全く同じチラシを別の業者さんで試し
たところ、３万部配布しても反響は２件だけ。
申込はありませんでした。
内容は、全く同じ。
違うのは、業者名だけなのですが、
一方ではお宝チラシになり、
もう一方は普通のありふれたチラシになりま
した。
その原因は、チラシの作り方に問題があるの
ではありません。チラシを撒く環境に原因が
あるのです。
例えば、競合物件の違い。
すぐそばに強力な競合物件があれば、どんな
にチラシの内容が良くても反響率は落ちます。
同じような競合物件が多く、毎週のようにチ
ラシが折り込まれてくる状況でも反響率は下
がります。
現地販売会なら天気や他のイベント（運動会
等）によっても反響率は影響されます。
つまり、どんなに成功率の高い方法を知って
いたとしても成功するかどうかは他の要素に
かかってくるということ。
すぐに効く万能薬はない、ということです。
では、どうしたらいいのか？
修正を加えて再度やってみることです。
うまくいかなかった理由が何かを検証して
修正して再度やってみる。これの繰り返しで
す。
そこで必要になってくるのが修正する引き出
しの数。どれだけ多くの修正する引き出しを
持っているかで、その後の成約率は大きく変
わってきます。それがノウハウです。
大切なことは、
すぐに効く万能薬はないと知ること。
そして、修正する引き出しをたくさん持ち、
チャレンジし続けること。
それが成約率を高める唯一の方法です。
コンサルタントはそんな引き出しをすぐに
増やしたい時に利用するものですよ。