八方美人になっていませんか?

 

電力小売りの全面自由化がスタートしてから

約2週間。消費者が電気の契約を切り替える

動きがじわりと広がってきました。

 

件数はすでに60万件を突破。

まだまだ様子見という人も多いようですが、

その数はこれからも増えていきそうです。

 

様子見という人のほとんどは、

どこがいいかわからないという人。

 

とりあえず、イノベーターと呼ばれる最初に

商品を買う人の動向を見てから行動しようと

考えているようです。

 

消費者は通常3つのタイプ(イノベーター・

アーリーアダプター・フォロワー)にわかれ

ます。

 

それぞれの人口構成比は、

イノベーターが人口の約10%程度。

次はアーリーアダプターと呼ばれる早期受容

者が人口の約25%、そしてフォロワーと呼ば

れる後期受容者が人口の約60%です。

 

そして商品は、

最初に新製品を買う人たち(イノベーター)

それに続く人(アーリーアダプター)

みんなが買い始めてようやく買うようになる

一般大衆(フォロワー)という順に売れてい

きます。

 

現在の電力自由化の状況はイノベーターと呼

ばれる人の購買状況。これから徐々にアーリ

ーアダプター、フォロワーへと進んでいきます。

 

マーケティング的な観点からすると、

イノベーターと呼ばれる人々を制することが

とても重要です。ある意味、ここが雌雄を決

すると言っても過言ではないでしょう。

 

つまり、最初に新製品を購入する(イノベー

ター)から高い評価を得られれば、アーリー

アダプター、フォロワーへは簡単に浸透する

ということ。様子見というお客様を一気に取

り込めるということです。

 

そのためには差別化が必要です。

多くの競合とどこが違うのかを明確に打ち出

すことが重要なのですが、電力自由化の現状

を見ている限り、うまく打ち出せている会社

は少ないように思えます。

 

うまく打ち出せない最大の原因は、客層が絞

り込めていないこと。少しでも多くの人を取

り込みたいという欲が出ていることです。

 

その結果どうなるか?

東京ガスなどの大手へお客様が流れてしまい

ます。

 

大切なことは、ターゲットを絞ること。

そして絞ったターゲットにわかりやすい

メッセージを投げかけることです。

 

そうすれば、簡単にターゲットとする客層の

イノベーターを確保できるのですが、ターゲ

ットをたくさん選択するとメッセージはぼけ

てしまいます。

 

建売住宅も然り。

多くのターゲットに買ってもらおうとすると

メッセージはぼけてしまいます。

 

結果として、

本当に届けたいターゲット(客層)に

メッセージが届きません。

 

大切なことは、勇気を振り絞ってターゲット

を絞ること。私の会社の建売住宅はこんな人

のための建売住宅ですと宣言することです。

 

そのメッセージが鮮明であればあるほど、

そして、そのメッセージがイノベーター層の

心を掴むことができればできるほど、あなた

の建売住宅のは市場シェアは上がります。

 

まずは、

勇気を絞ってターゲットを決めましょう。

勝負はそこで決まります。