これからの標準設備です。

 

熊本地震の発生から1週間。

相変わらず大きな余震が続いているようです

が、テレビを見ていると少しづつ復旧も進ん

でいるようです。

 

それにつれて、テレビの内容も変わってきま

した。最近多く目にするのは、耐震につい

て。多くの建物が倒壊した原因と対策につい

ての番組が増えているようです。

 

今回の地震は熊本でしたが、

同じような地震は日本全国どこでも起こる

可能性はあります。

 

とりわけ、首都圏は直下型地震の発生する確

率の高い場所。30年以内に震度6弱以上の大

地震が起きる可能性は、東京が46%、横浜

78%、埼玉51%と熊本の比ではありません。

 

当然、今回の熊本地震でこれから家を購入し

ようと思っている人の住まいに対する優先順

位は大きく変わりました。

 

地震対策のされた家が優先順位の上位に来る

ことは必然です。

 

であれば、これからの建売住宅はその優先順

位に基づいて商品企画することが大前提とな

ります。

 

特に今回は、余震の頻度が想像以上。

本震級の余震が何度も襲ってきたために徐々

に建物が崩壊したという情報を多くの人が目

にしています。

 

つまり、耐震だけでは家は倒壊してしまうと

いうことを多くの人が知ってしまったという

ことです。

 

当然、建売業者としてはそれを前提にこれか

らは商品企画しなければなりません。

 

具体的には、制震装置を入れること。

注文住宅では当たり前のように入れられてい

る制震装置ですが、建売住宅ではそこまで普

及はしていませんでした。

 

しかし、これからはこれが標準仕様です。

コストは上がりますが、これをケチると後悔

するのは必至。侮ってはいけない設備です。

 

施工業者さんによっては、そんなもの気休め

だよ、という人もいますが、それはプロの意

見。素人は決してそうは思いません。

 

実際、インターネットで調べればすぐに制震

装置のホームページは見つけられますし、そ

こでの試験結果は動画で見ることもできます。

 

そうなると、欲しくなるのが人間の心理。

ましてや人生最大の買い物ですから、わが家

が倒壊する姿は想像したくもありません。

 

すでに制震装置を設置済みの建売住宅は、

これからそれを前面に広告展開してくること

でしょう。

 

人々の関心の高いことについて訴えかけるの

は広告の常識。今後は制震がキーワードにな

るのは間違いありません。

 

ケチってはいけない設備です。