江戸時代の偉人に学べ!

 

先日、あるサイトを見ていたらある面白い

記事があったので皆さんにもご紹介します。

 

それは、今から300年以上前の江戸時代の

話。三井財閥の礎となる呉服屋「越後屋」を

開き、天才的なセンスで現代の三越デパート

のもとを築き上げた三井家の元祖三井高利の

話です。

 

越後屋という店名は『三井越後守』から取っ

たもので、『三井越後屋』が略されて現代の

日本三大財閥の一つである三井となりました。

 

三井家が商売をはじめたきっかけは、使えて

いた大名である佐々木家が織田信長によって

滅ぼされ、伊勢の松坂に逃れた後、三井越後

守高安の子、三井高俊が質屋と酒屋を営みは

じめたのが起源であるといわれています。

 

そして、三井家の末っ子である三井高利は生

まれつき経営の才能に恵まれ、お店をどんど

ん繁盛させていき、やがて呉服に商売を切り

替え、瞬く間に大成功を収めました。

 

ここで屋号を『越後屋』と称し、江戸と京都

で商売を発展させたのです。

 

では、なぜ三井高利は商売の才覚があると多

くの人たちから認められたのでしょうか?

三井高利が発揮した商才で印象的なのは、

当時日本にはなかった宣伝を始めたことで

す。

 

それまではお客さんのところにいって商品を

選んでいただくのが呉服屋の販売手法だった

のですが、宣伝を取り入れることによってお

客さんに見にきてもらうという新しいスタイ

ルの営業をするようになったのです。

 

呉服商売のブームが過ぎてしまったという市

場の変化を見極め、宣伝という新しい市場へ

のアプローチ方法をとるという戦略は当時の

商売にとって画期的でした。

 

当然、『越後屋』がうまくいった宣伝はすぐ

に真似をされてしまいましたが、次なる戦略

として巧みな演出を駆使することによって三

井高利は差別化を行っていきました。

 

例えば、雨の日にお客さんに傘を貸し、そこ

に『越後屋』という大きな文字を書いたり、

 

芝居作家に多額の謝礼を払って「呉服は有名

な三井越後屋に限る」というセリフを入れて

もらったりして、芝居を見ていたお客さんた

ちに『越後屋』をアピールしました。今でい

うスポンサー広告となる宣伝手法を打ち出し

たのが三井高利なのです。

 

他にも、「店前(たなさき)売り」と「現銀

(金)掛値なし」や「切り売り」「仕立て売

り」など、次々と業界の常識を破るアイデア

を発揮。越後屋はやがて江戸の人々から「芝

居千両、魚河岸千両、越後屋千両」と呼ば

れ、1日千両の売り上げを見るほど繁盛した

と言います。

 

この例からもわかるようにビジネスを大きく

するために大切なことは、常識にとらわれな

いことです。

 

他社と同じような商品を同じような売り方で

売っていては同じ結果しか生まれません。

 

あなたも三井高利のように、業界の常識を破

ってみませんか?

 

その覚悟ができた時、あなたのビジネスは大

きく飛躍できますよ。