団塊ジュニアを抑えろ!

 

建売住宅を販売する際に押さえておかなけれ

ばならないエリアがあります。

 

わかりやすく言うと、徹底的に営業しなけれ

ばいけないエリアです。

 

分譲マンションが売れるのは、そのエリアを

徹底的に営業しているから。それができるか

できないかで売れ行きは大きく変わります。

 

ちなみに、マンション購入者がもっとも多く

住むエリアは物件の半径2キロ圏内だと言わ

れています。

 

そのため、そのエリアは新規物件が分譲され

ると建築途中からこれでもか、これでもか、

とチラシが入ります。

 

もっとも半径2キロ圏内にチラシを撒こうす

るとかなりの経費がかかるのも事実です。

 

戸数の多いマンションならともかく、戸数の

少ない建売住宅ではマンションほどの予算は

ありません。

 

では、どうしたらいいのか?

 

そんな場合は、半径500メートルから1キロ圏

内に絞って営業攻勢をかけることです。

 

物件に近ければ近いほど濃い見込み客がいる

のが主な理由ですが、もう一つの理由は、

団塊ジュニアを取り込むことができるから。

 

子ども世帯を近所に住まわせたいという親の

気持ちを利用できるからです。

 

団塊世代の特徴は、「子ども世帯と同居する

のは嫌だけど、近くには住まわせたい」とい

う気持ちが強いこと。

 

近くに住んでくれるなら少しくらい資金援助

してもいいと思っている人が多いことです。

 

また団塊ジュニア世代も、「資金援助してく

れるならラッキー、子どもが生まれたらその

面倒もみてほしい」と思っていますから、双

方のニーズも一致しています。

 

ある調査で、息子と娘のどちらと近くに住み

たいかと聞いたところ、結果は、圧倒的に娘

でした。

 

団塊世代は、母娘の関係が濃密だということ

です。友達親子とも言えるような関係で、買

い物も一緒、双方の夫が会社に行って留守の

間は盛んに行き来をし、昼食は親の家ですま

すという人も多いようです。 

 

また、働く団塊ジュニアママのなかには、

親の家を託児所代わりにして子どもを預け、

夕方迎えに行って子どもと一緒に夕食を食

べ、お風呂もすませてから帰るというケース

も少なくないといいます。

 

そのせいか、自宅近くにマンションができる

と、親が積極的にモデルルームを見て歩き、

気に入ったものを子どもに薦めるというケー

スが多いといいます。

 

親が気に入り、資金援助もしてくれ、子供の

面倒も見てくれるとなると、子世帯も断る理

由がありません。すんなり契約まで進む向け

ケースが多いそうです。

 

であれば、そんな親の気持ちを利用しない手

はありません。徹底的に近場を営業しましょ

う。賃貸だけでなく、戸建ても営業しましょ

う。それだけで売上は大きく変わりますよ。