相談相手間違っていませんか?

 

昔、子どもがまだ小学校低学年だった頃、

よく一緒にゴルフの打ちっ放しに行きまし

た。

 

最初は、父親の練習を見ているだけですが、

次第にやりたがるようになり、子供用のクラ

ブを買って練習させるようになりました。

 

父親としては、威厳を見せるのに格好のチャ

ンス。レッスンプロさながらに教えるのです

が、うまくいきません。

 

次第に、語気も荒くなり、子供もふて腐れて

きます。これでは、せっかくやる気になって

いる子供のチャンスを潰してしまうと思い、

途中から教えるのを止めました。

 

で、どうしたかというと、

子供用のゴルフレッスンに参加させるように

したのです。

 

すると、どうでしょう?

父親のレッスンとは比べものにならないくら

い生き生きと練習しているではありません

か。もちろん、腕前もメキメキ上達。これな

ら一緒にコースも回れるのではないか、と思

うほど短期間に上達しました。

 

で、何が言いたいのか?

 

それは、教える人によって上達のスピードは

大きく変わるということです。

 

仕事柄、クライアントさんの会議に参加する

ことがあります。

 

大抵は、テーマが決まっていて、

それについて社長が参加している社員に意見

を聞いているのですが、これは私から見ると

ナンセンス。そんなことをしても決して売上

アップには結びつきません。

 

理由は、簡単です。

意見を求める相手が間違っているからです。

 

会議の議題は、大抵は、今抱えている問題を

どのように解決するか、ということ。

 

自分たちが経験したことのない問題をどのよ

うに解決したらいいのか、ということです。

 

だとすれば、社員も経験したことのない問

題。こうすればいい、という明確な答えは持

っていません。

 

だとすれば、本来は相談すべきは社員ではな

く、明確な答えを持っている人。そんな人に

相談するのが一番手っ取り早い方法です。

 

もちろん、社員全員でない頭を絞るというの

も悪いことではありません。しかし、答えを

知っている人にやり方を聞くほうがはるかに

売上を伸ばすのは簡単。

 

まずは、社長なり経営幹部が問題の解決策を

知っている人にアドバイスを受けるべきです。

 

それを実務にどのように落とし込んだらいい

のかを会議で話し合うべきです。

 

それをしないで、素人同士で問題の解決策に

対して意見を交わしていても売上げは伸びま

せん。

 

相談することが重要なのではありません。

誰に相談するかが重要なのです。

そこのところお間違えなく。