一番簡単な差別化とは?

 

昨日、なにげなくテレビを見ていたら、

ある絵本作家について特集をしていました。

 

詳しくはわかりませんが、

彼がいかにして絵本作家として認められたか

という話だったと思いますが、興味深い部分

があったので皆さんとシェアしたいと思います。

 

それは、彼が絵本作家としていろんな出版社

に自分の作品を売り込みに行っていた時の話

です。

 

あ行から順に、手当たり次第に自分の作品を

持って売り込みに行ったそうですが、どこも

10分程度しか話を聞いてくれなかったといい

ます。その上、どの出版社も全てダメ。箸に

も棒にもかからない状態だったそうです。

 

そこで彼は何をしたのか?

 

品川にある図書館の絵本を全て読み尽くした

そうです。その数、6,000冊。

 

そして、その6,000冊の絵本にはない絵本を

つくろうと決心したそうです。

 

マーケティングで言うところの市場調査で

す。市場調査をしてマーケットにない商品を

作る。ユニークな商品をつくって勝負したの

です。

 

その結果は、上々。瞬く間に、絵本作家とし

ての地位を確立しました。

 

これはそのまま、私たち建売ビジネスにも応

用できます。いや、応用すべきです。

 

まずは、ライバルの物件を徹底的に調査す

る。いいところ、悪いところ全て丸裸にしま

しょう。

 

その上で、ライバルに勝てる商品は何かを考

える。

 

通常は、ここでライバルと同じような商品を

つくってしまう人が多いのですが、それでは

ライバルには勝てません。

 

では、どうしたらいいのか?

 

ライバルと全く違う商品をつくるのです。

最初は、戸惑うことも多いと思いますから

無難なところから変えていきましょう。

 

一番簡単なのは、

メーカーを変えるという方法です。

 

住宅設備や住宅資材のメーカーを変える。

キッチンにしろ、お風呂にしろ、

フローリング、窓、外壁等、

ある意味、どこの建売業者もほとんど同じ。

 

仕入れのしやすい業者か、価格の安い業者を

選んでしまうため、出来上がりはどこも同

じ。素人には違いがわかりません。

 

もっとも、作り手からすれば将来のメンテナ

ンスの問題があるため、冒険はしたくないと

いうのが本音でしょう。

 

しかし、

それでは同じような家しかできません。

 

思い切ってマイナーな業者から仕入れましょ

う。少し価格は高くなるかもしれませんが、

おしゃれなデザインのものや、品質に優れた

ものもたくさんあります。

 

もちろん、全て変えるのは難しいかもしれま

せんが、洗面所を変えたり、フローリングを

変えたり、玄関ドアや、お風呂、キッチンな

ど部分的に変えることはできるはず。

 

まずは小さなところからチャレンジしましょ

う。それだけで、雰囲気は大きく変わります。

 

ライバルと同じ家はつくらない。

この絵本作家のような心意気が必要です。