「それ、知ってます」の危険。

 

”コンサルタントあるある”のひとつに、

クライアントからの「それ、知ってます」と

いう言葉があります。

 

売れない、業績が伸びない、

という問題を抱えたクライアントに、

解決策を提案した場合に、

多くのクライアントがいう言葉です。

 

それ、知ってますの言葉には、多くの場合、

私の知っていることじゃなくて、

もっと簡単に解決出来る方法は知らないの?

という意味が込められています。

 

もちろん、すぐに効果がある方法を提案でき

ることもありますが、結果を出すには、時間

のかかることもあります。

 

会社の将来を考えると、時間はかかっても根

本を解決する方法を選んだ方がいい場合もあ

ります。

 

しかし、多くのクライアントはすぐに問題を

解決したがるもの。無理はありません。

 

ただ、問題なのは、

知ってることと、できることは

別だということです。

 

抱えている問題に対して、

知ってる方法でちゃんと対応できているか

どうか、そこが問題なのです。

 

コンサルタントが提案する解決策と、クライ

アントが知っている解決策が一致することは

実はとてもいいこと。

 

クライアントのレベルがコンサルタント並み

に上がっているということです。

 

だとすれば、それをやればいいだけ。

それだけです。

 

しかし、多くのクライアントは、

それをやっても簡単には結果が出せません。

 

なぜなら、知ってはいるけど

上手にできていないからです。

 

問題が解決出来るようになるには3つの段階

があります。

 

まず、解決策を知るという段階

次に、解決策を出来るようになる段階

最後は、解決策を誰よりも上手にできるよう

になる段階です。

 

それ、知ってますは、最初の段階。

知っていてもできなければ結果は出ません。

 

だから、次はできるようになることが大事。

それで初めてその知識を習得したことになり

ます。

 

ただ私たちは、知らないことを知っただけで

満足してしまう習性があります。

 

だから、頭でっかちになるばかりで

結果がついてきません。

 

大切なことは、誰よりも上手にできるように

なるまで練習すること。レベルを上げること

です。

 

知る、できる、上手にできる。

新しいノウハウに出会ったら3段階で覚えま

しょう。

 

目指すは、上手にできるレベル。

ここを目指している限り、

驕り(おごり)はなくなります。

 

自戒の念を込めて。