以前、とある地方都市の建売業者さんを取材
した時のこと。
その建売業者さんは、地元でも一目置かれる
建売業者さん。斬新な建売住宅を供給してい
て、売上もガンガン伸びています。
その会社の社長に話を伺う機会があったので
単刀直入に秘訣を聞いてみました。
なぜ、急激に売上が伸びるようになったのかと。
すると出て来た答えは、
「都会で売れてる会社のマネをしてるだけで
す、それだけですよ。」
なるほど、という感じですが、
この会社の社長のスゴイのは、
そのマネの仕方。
完全コピーに近い状態にマネをすると言います。
もちろん、住宅ですから完全コピーというの
は難しいですが、極力お手本に近いように
マネをするように心がけているそうです。
社長によれば、なぜその建売住宅が売れてい
るのかを、実際に作りながら感じていくこと
が重要だと言います。
もっとも、この社長も最初からそんな風に
できていたわけではありません。
最初は、売れている会社の建売住宅を、
テキトーにマネして作ったそうです。
しかし、それでは思うように売れない。
評判もイマイチだったと言います。
そこで、自分が参考になると思った部分だけ
をマネするのを止め、完全にコピーするよう
に作ってみたそうです。
すると、これが大反響。
一瞬で完売したそうです。
その時、この社長は悟ったと言います。
マネするなら徹底的にマネをしないといけな
いということを。
もちろん、道義的な問題がありますから
同じエリアの物件をマネするのは問題がある
でしょう。
だから、この社長も東京や神奈川で売れてい
る会社の建物をマネしたそうです。
そして、それもたった１回だけと決めている
と言います。
１回だけ完全コピーをしてみる。
そして、なぜその物件が売れるのかをつくり
ながらエッセンスを学ぶそうです。
その後は、そのエッセンスを活かしながら自
分たちの色をつけくわえるという作業をして
いるそうです。
大切なのは、まずオリジナルを忠実にマネる
こと。そこにあるエッセンスを実体験を通じ
ながら学ぶことです。中途半端にマネしても
本質は理解できません。
売れているのには必ず理由があります。
理由を探るのにはマネが一番。
完全コピーが一番です。
お試しください。