なぜ一流選手はコーチを雇うのか?

 

コンサルティングをしているとよく言われる

ことがあります。

 

「そんなに素晴らしいノウハウなら自分で

 やればいいのに・・・」

「そんなに成果が出るなら、自分でやったら

 もっと儲かるんじゃないですか」

 

コンサルタントなら誰もが言われた経験の

ある「コンサルタントあるある」です。

 

正直、私も昔はそう思っていました。

そして、実際にやってみました。

 

10年くらい前だと思うのですが、当時、私は

マーケティングに夢中になっていました。

 

セミナーや個別コンサルティングなど興味の

あることにはお金を惜しまず、徹底的に勉強

しました。

 

気がつけば周りはコンサルタントになる人ば

かり。当時の私は、コンサルタントになる気

は全くなく、自分が自社のコンサルタントに

なればもっと儲かる、という考えで本物のコ

ンサルタントと一緒に勉強していたのです。

 

そして、実際に自社で私の学んだノウハウを

試しはじめたのです。

 

最初は苦労しましたが、途中からは徐々に成

果が上がり、業績も伸びました。

 

正直、これはイケると思ったのですが、

途中から急激に失速しはじめたのです。

 

理由は、簡単。

社内の人間が会社の成長に追いついていかな

くなったのです。

 

忙しいから新しい人を入れる。

もっと儲けるために新しい人を入れる。

 

新しい店舗を出したり、

新しいホームページをつくったり、

広告を考えたりと、成長する過程ではやるこ

とが山のようにあります。

 

当然、社長は忙しくて会社にいなくなる。

いたとしても会議や打ち合わせで社員との

会話は少なくなる。

 

そして、気が付けば社内はバラバラ。

営業マンとしては優秀だった社員も店長とし

ては全く使い物にならない、そんなことも

一度や二度ではありません。

 

そして、会社は弱体化して行ったのです。

 

今から思えば、当時の私をコンサルティング

してくれる人がいればそんな状況は避けられ

たと思います。

 

実際、成長している過程で、違和感は自分で

も感じていましたし、問題も把握していなか

ったわけではありません。

 

ただ、冷静に自分にコンサルティングできな

かっただけ。それだけ自分が自分をコンサル

ティングするというのは難しいこと。ついつ

い自分には甘くなってしまうということです。

 

選手がどんなに才能があっても、

才能だけではオリンピックには行けません。

 

オリンピックに行くような選手には、

必ずコーチが付いているものです。

 

錦織圭は、マイケル・チャンにコーチを依頼

して一気に才能を開花させました。

 

あなたの才能もコーチ(コンサルタント)に

よって大きく開花するかもしれません。

 

試してみる価値はありますよ。