知ったかぶりしていませんか?

 

マーク・トウェインの言葉でこんな言葉が

あります。

 

”知らなかったことのせいで、痛い目にあう

のではない、君を痛い目に遭わせるのは、

知っているという思い込みだ”

           

“It’s not what 

you don’t know that hurts you,

it’s what you know that ain’t so.”

 

私はこの言葉を自戒の念も含めて、いつも忘

れないようにしています。

 

というのも、この言葉にピッタリの人を実に

多く見かけるからです。

 

以前、ある会社のチラシの製作を依頼された

時のことです。

 

初めての取引先ということもあり、すぐに結

果が出ることを優先しました。

 

で、どうしたか?

過去に大成功したチラシのパターンをそのま

ま利用したのです。

 

コンサルタント業界では伝説と言われるほど

のチラシ。そのチラシ1枚で3か月で6,000

万円の利益を上げたというチラシのパターン

をそっくりそのまま利用したのです。

 

もちろん、そんな伝説のチラシですから、通

常のチラシとは違います。キャッチコピーも

違えば、文字の数も写真の数も違います。だ

からこそ、驚異的な反響を集めたのですが、

案の定、クライアントからはクレームがつき

ました。

 

ただ、そこは想定内。

チラシの意図や今までの実績などを丁寧に説

明すればわかってもらえると思ったのですが

そうはいきませんでした。

 

若い担当者と、常務が出てきて、痛烈なダメ

出しがはじまりました。

 

何度か、そのチラシの意図や過去の実績につ

いて説明はしてみましたが、会社のイメージ

に合わない、時代が違う、エリアが違う、業

界が違う、等々、取りつく島がありません。

 

結局、若い担当者と常務の意向を反映した

チラシをつくることになったのですが、

 

結果は、ご想像の通り。

いつもと同じ。

 

そして出てきた言葉は、

「これじゃあ、コンサルタントに頼んでも

意味ないじゃない」。

 

そりゃあ、そうです。

コンサルタントの意見を無視しているのです

から・・・と心の中では思いましたが、そこ

はガマン。結局、その会社とはそれっきりに

なりました。

 

まあ、似たようなことはよくあります。

悪気はないのですが、知ったかぶりをする人

は少なくありません。

 

その結果、最終的に損をするのは自分です。

 

知らないことを知ったかぶりするのはやめ

ましょう。知っていると思った瞬間に自分の

成長は止まります。

 

あなたが社長なら会社の成長が止まるという

こと。そして、そこから衰退がはじまるとい

うことです。

 

そこのところ、くれぐれもお忘れなく。