現状維持は衰退のはじまり。

 

仕事柄いろんな経営者にお会いする機会が多

いのですが、時々、こんな経営者にお会いし

ます。

 

それは、「現状維持でいい」という経営者で

す。この場合の現状維持というのは売上のこ

と。年間◯◯棟で十分です、とか、年間◯◯

億円で十分です、というように自分の枠を決

めている経営者です。

 

もっとも、それが悪いわけではありません。

売上の拡大だけが成長ではありませんし、

売上を伸ばすためにはリスクも出てきます。

 

だから、それ自体は問題はないのですが、

問題は、売上を達成するための内容です。

 

現状維持でいい、という経営者の方のほとん

どが、今までのやり方で現状維持できればい

いという風に考えています。

 

そこに危険が隠れています。

 

現状維持でいいという経営者のほとんどは、

今の売上に満足しているということ。現状に

不満がないということです。

 

つまり今、成功体験をしているということで

す。だから、危機感がありません。

 

成功体験の真っ只中にいるために、自分の将

来がどうなるのか想像できていないのです。

 

時代は変化します。

すでに猛烈な勢いで変化しています。

 

ただ、それがあなたの売上に影響を与えてい

ないだけ。いずれ、大きな影響を与える時代

がくるのですが、それが見えていないだけです。

 

一世を風靡した建売業者があっという間に倒

産してしまうのは、まさにそれ。

 

時代の流れについていけず、成功した時のや

り方を変化させなかったために、ある日を境

に一気に崩壊してしまったからです。

 

では、どうしたらいいのか?

 

売上を伸ばす必要はありませんが、

売り方を進化させる必要はあります。

 

例えば、土地を取得してから建売住宅を販売

するまでの期間を短くする努力とか、

 

一棟あたりの利益率を増やす努力、

一人社長であれば、社長の代わりに業務がで

きる人間を育て、自分はビジネスオーナーと

して会社を見れるようになる、等々、同じ現

状維持(売上規模)でも内容を変える方法は

山ほどあります。

 

つまり、改革することは山ほどあるというこ

とです。

 

そのための、努力をしているか、

努力をするつもりがあるのか、ないのかが

今後の会社の運命を握ります。

 

大切なのは、今の成功ではありません。

ずっと続く成功です。

 

あなたはずっと続く成功のために努力をして

いますか?現状維持でいい、と思った瞬間に

衰退の道が始まります。

 

ご注意ください。